2004年5月8日収録

今回紹介したSEROTONINやLVMENはめちゃ壮大で曲長くジワジワ来る
バンドでありまして、曲最後まで流して何ぼといった感じなんですが、
うちのラジオみたいに1分半から2分といった尺で紹介してる形態では
その良さのすげてがなかなか伝わらんですねー。はがゆい。
ともかく両バンドとも素晴らしいのでラジオ聴いて
気になった方は是非手にとってみて下さい!
そうそう、LVMENと同じDAY AFTERと契約してるNINE DAYS WONDERが
現在ヨーロッパツアーを敢行してる模様でありますね。
今年1月に同じくツアーした1000 TRAVELS OF JAWAHARLALと同じく
ヨーロッパの人々をその驚嘆のステージできっと釘つけにすることでしょう。
ちなみに彼らのツアー日程はなぜかDAY AFTERじゃなくNOVA RECORDINGS
のツアーページに載ってます。気になる方は↓から。あとNOVA RECORINGSの
試聴ページかなり面白いバンド沢山なんでそちらも是非是非であります〜!
http://www.novarecordings.de/

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Recommended Song
THOUGHT CRIME/IT'S ALL IN YER HEAD
(TRIBAL WAR RECORDS)
ニューヨークはブルックリンの6人組ハードコア。元SUICIDAL SUPERMARKET TROOLEYS,DISTRUGHT,MDC,WARNINGなどのメンバーで結成され今作が1stアルバム。一時CRASSのSTEVE IGNORANTもヘルプで参加していたようで、このバンドもアナーコパンクなポリィカルメッセージを全面に出してます。アナーコパンクはCRASSの「THE FEEDING OF THE 5000」を若かりし頃聴いて、うむ〜といった感じでその後敬遠しちゃったまま今日に至る訳ですが(イギリスのSUBHUMANSは好きやったけど)、このバンドはどちらかと言うとCONFLICT直系の音作りと言われてますね。CONFLICTってこんなにカッコ良いの?!もっと難解な音を想像してましたが、今度聴いてみないとっ。で、このバンドはベテランならではの年季の入った乾いた扇情的なアングリーハードコア節全開でカッコ良過ぎなんでありますよ。そこらの若手ではとてもこの貫禄の音は出せません。80年代のUKハードコア好きは絶対必聴のバンドでありますね!









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ハイパーイナフラジオ
保管倉庫
(Back Number Radio)




あの感動をもう一度
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身の上相談室







































MTX/YESTERDAY RULES
(LOOKOUT)
既によく略されてたけど、THE MR.T EXPERIENCEから改名したんですねー。LOOKOUT創生期のEAST BAYパンクシーンを引っ張ったなんて遥か昔のこと。もう既に20年近いキャリアになってるんじゃないでしょうか?数多くのバンドが消え去ってく中、相変わらずマイペースで活動してますね。そしてこのアルバムでなんと10枚目のリリースでメンバーも4人になってますね。4年前にリリースされた前作のミニが落ち着いた感じだったので、よりシンプルにメロディーが強調された感じになっちゃうかなって期待してたんですが、伊達に長くやってませんね。基本路線に大きな変化はなく、ミドルテンポな曲、ほのぼの泣ける弾き語りもありますがラモーンパンクなパンキッシュな曲もしっかり抑えてます。僕的にはもっとアコースティック路線に進んで欲しいなとも思いますが、これはこれでいいんであります。DR.FRANKのソングライティングがこのバンドの魅力なんでね〜。音だけじゃなく活動歴までRAMONESを追っかけてる彼ら。これからも末永く頑張って頂戴な!


SEROTONIN/FUTURE ANTERIOR
(BIFOCAL MEDIA)
もう解散してたと思っていたテネシーの3ピーステクニカル激ハードコアバンドSEROTONINのニュー音源がリリースであります!が、録音自体は2000年に行ったものでそれを最近リミックスし直した音源のようですね。ちなみにSTEVE ALBINIのスタジオFUTURE ANTERIORでリミックス。曲は5曲しか入ってないんですが、8分や7分代の曲もあり相変わらずの目まぐるしいテンポチェンジの嵐です。レーベルメイトでもあるLADDERBACKにも通じる予測不能で複雑な展開はそれだけのテクニックを兼ね備えてる彼らだからこそなせる技でしょう。そしてそれに絡む美しく青臭いボーカルがいいですね。彼のボーカルはSUNNY DAY REAL ESTATEとかなり雰囲気似てまして、正に泣きながら歌ってるようでそして感情の高まりと共に叫びまくる。時に激しく突き進み、時に染み入るようなエモーショナル具合を醸し出すそのサウンドはやっぱ最高でありますね!今動いてるのかどうか分かりませんが、もし可能なら悲願の来日を果たして欲しい!ねっ、会長さん?


SYSTEMS OFFICER/ST
(ACE FU RECORDS)
元THREE MILE PILOTそして現PINBACKのZACHことARMISTEAD BURWELL SMITH W(名前長い!笑)のソロ作品のご登場であります。5曲入りシングル。PINBACKと言うと同じくサンディエゴの裏番長ROB CROWにどうしても注目行ってまいがちですが、いやいやこれ聴くにやっぱSMITH4世も才能の塊ですな〜。まあTHREE MILE PILOTやってたんですから当然なんですが。で、ここで聴けるサウンドはもうまんまPINBACK!そのまんまであります。1曲目の美しいギターアルペジオに彼の透明感溢れるボーカルが絡んだ瞬間から、桃源郷へとトリップさせてくれます。時にピアノやキーボードも効果的に使われ心の琴線触れまくり。1人で全部の楽器やってますがライブもヘルプのメンバー入れてやってるようで、やっぱ観たいですね〜。本当に浮遊感漂う美しい佳曲揃いでDEATH CAB FOR CUTIE,BUILT TO SPILL辺りのUSインディーロックファンにも大人の笑顔でお薦め!もちろんPINBACKの新作待ち遠しいっていう人も当然マストでありまっせー!


LVMEN/RAISON D'ETRE
(DAY AFTER RECORDS)
SUNSHINE,ROBOCOP KRAUS,ENDSTANDそして日本の1000 TRAVELS OF JAWAHARLAL,NINE DAYS WONDERなどのリリースで知られるチェコのDAY AFTERのリリース。このLVMENはEMBERのメンバーが結成したようで、同じくチェコのバンドで以前ラジオでも紹介したANYWAYはLVMENのドラムさん在籍であります。このバンドも上記のSEROTONINとよく似た感じで5曲45分とかなり壮大なスケールの曲を展開してます。音はカオティックエモと言うでしょうか?美しさと狂気、激昂感が入り乱れインスト的要素もあり、そのグルーヴの嵐にやられまくり。インスト的傾向と言っても、あくまでこのバンドはボーカルの歌にこだわっており、その悲痛の叫びに頭振りながらも何だか泣けてきちゃいますね。曲の長さも全然感じさせませんしまじ飛ばされます。レーベルではHOOVER,SLINT,NEUROSIS辺りに例えられていて、そこら辺好きな方もきっと気に入るんじゃないでしょうか?ってこの音源は2000年リリースでして現在はどうしてるんか不明・・・。


THE DAWNWELLS/BASTARDS OF THE BEAT
(RED INK)
ニューヨークはブルックリンで活動するバンドのデビューアルバム。ルーツ寄りのストーンズライクとも言えるスタイルで、どっちかと言うと王道ロックであります。ドラマーはWHISKEYTOWNの人でそれ以外のメンバーは若くルックスもよろしい。若干、土臭さを感じさせる音ですがマッチョな雰囲気はなく、土地柄かSTROKESばりにスタイリッシュな雰囲気。向こうではメジャーのシーンで活動してますが、プロモーションの仕方によって命運分かれるバンドだと思います。まあそんな事はどうでもよく、このルーツ寄りながらブルージー過ぎずメロディーが繊細で程よいポップさが僕のつぼを突きまくるのです。シンプルに泣かせるメロディーの繰り返しで、若いのになかなか渋い声で聞かせてくれます。僕的にはかなりDEL AMITRIに似てると思うのですがメンバーは影響受けたりするんでしょうか?ってことでDEL AMITRIの「TWISTED」「SOME OTHER SUCKERS PARADE」辺りに近い雰囲気ありあり。繊細な感じからかイギリスのバンドっぽいものも感じました。

I WALK THE LINE/BADLANDS
(COMBAT ROCK INDUSTRY/BOSS TUNEAGE)
先日2度目の来日を果たしたフィンランドのMANIFESTO JUKEBOX。そのメンバー2人とWASTEDのメンバーらによるニューバンド。全体的に両者の良さを足したようなサウンドを展開で、激渋メロディックパンク具合とストリートパンクを織り交ぜたサウンドになってますね。それらの曲もかなりカッコ良いのでありますが、時折入るオルガン効きまくりの哀愁パンクナンバーが良過ぎ!以前ラジオで紹介し、僕的にも大プッシュなTHE STARVATIONSのストリートパンク版って趣きでこの哀愁感はまじ堪らんです。その郷愁感の塊の酔いどれナンバーはやっぱTHE POGUESを連想でおっさんひたすら涙でありますよ。で、このボーカルって結構RANCIDにも似てたりもしますがそのしゃがれ具合がこれらの激渋な曲にマッチしてて相性グッドでありますね。今月イギリスにもツアー出るようで、その勢いで日本にも来て欲しいな〜。ともかく今回紹介する5曲目”BARREN FIELDS"でお酒好きな皆さん、千鳥足で踊り泣き明かしましょう〜!