ギターポップ学科 第一回講義



講師 ノーマン・ブレイキ


えっと・・・。今日は緊張して足ががくがくするけど、あまり気にしないでね!今回は、アメリカのギターポップについて紹介します。ギターポップってなんだろね?僕は、バブルガムポップなメロディーにフックの効いた曲で、ポジティブな気持ちにさせてくれる音楽って感じがするんだけと・・・。まあ、僕個人の意見だけど・・・。そんなアルバムを思いつくまま紹介していきたいと思います。アメリカのギターポップといっても大雑把すぎて難しいのですが、まあ、抜けた部分は後々の講義で紹介していきますんで、よろしくね。そこの君!あまり僕のほうを見ないでね。
THE THREE O'CLOCK/Sixteen Tambourines

アメリカのインディーズが注目され始めた80年代中頃、REMやGREEN ON REDが「ペイズリーアンダーグラウンド」っていうシーンのなかで紹介さたとき、このスリーオクロックもそのシーンにいたんです。他のバンドとくらべると甘すぎるほどポップで、当時あまり評価されなかったけど、90年代に入って再評価されたバンドだな。ごめん!ちょっと目がウルウル来ちゃった。まさにバブルガムポップ、全曲OK、箱庭ポップ!置き忘れた青春!って感じ。この作品は、初期二枚のアルバムのカップリングで、これ以降はパットしませんでした。後にボーカルが結成した、PERMANENT GREEN LIGHはよかったですね。
VELVET CRUSH/In The Presence Of Greatness

90年代ギターポップ時代に突入の皮切りに、皆んな大好きなヴェルヴェットクラッシュの登場ですよ。この作品は、チューチュートレインから改名して発表したファースト、プロデュースは次回の講義で紹介するマシュースイート、やっぱりこのアルバムがベストかな。この人たちは、音楽はもちろんだけど、人柄(音楽オタク、生真面目、オープンマインド)でも人気があるんでしょうね。絶対アメリカより日本のほうが評価高いと思うな。バンドメンバーやレコード会社が安定せず、なんか苦労してるだろうなーって感じがするけど、それでも真摯に音楽に向かう姿勢がまた胸を打つんだな。
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RED KROSS/Phaseshifter

このバンドはジャンル分けに困るバンドです。80年代ハードコアパンクバンドとかと活動を一緒にしたり、ポップでメロディーのいい曲をやるんだけど、後期は何かハードロックと言ってもいいような感じで、はみ出しもの的なところがかっこよかった。この作品はメジャー2作目のアルバム、ぐっとギターがハードになって、オルタナともいえるな。どのタイプの曲も好きだけど、このバンドの切ない感じの曲は大好き。この前作のThird Eyeも必聴ですよ。現在、マクドナルド兄弟が新たにバンドを結成して活動を始めているみたい。スペインのレーベル、ヒューストンパーティーで音源が出てるので要チェックです!(歯茎を見せて笑う)
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THE POSIES/Frosting On The Beater

ポージーズといえば、このアルバムですね。ラウドなギターにスピード感のあるギターポップとしてはまさに理想系。特に前半部分の曲は完璧!グランジブーム真っ只中のシアトルからこんなにメロディーとハーモニ−を持ったバンドが出てきてすごく新鮮でしたね。そんなに売れたわけじゃないと思うけど、90年代ギターポップの代表作だね!これが良過ぎで、他の作品は物足りないんだけど、また最近活動が活発になってきたみたいで楽しみです。まだまだこんなもんじゃないでしょうね。最近の音源は、これまたヒューストンパーティです。 
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THE BLOW POPS/American Beauties

ガレージバンドのシニックスのメンバーが運営するレーベル、ゲット・ヒップから94年に発表されたこの作品。いいアルバムですよー!オーソドックスなアメリカのローカルパワーポップバンドって感じ。しみじみと曲がいい!キラキラしたギター、ドリーミーなコーラス、ちょっとダサいルックス。ガレージのレーベルから出したのが、ちょっと足をひっぱてるかも。ヴェルベットクラッシュとおなじ土俵で評価されて欲しいですね。現在はちゃんと活動してるのかな?新しいアルバムって出てるんかなー。このままじゃもったいなすぎるよ。ねえ、皆さん!あっ。寝てた人ごめんなさい・・・。
WEEZER/Weezer

売れましたねー!日本人好みのバンドなんでしょうね。チープトリックみたいに。ラウドでポップでアンチマッチョな感じが受けるんでしょう。フィーリーズのファーストみたいなヘナチョコなジャケットにひかれてジャケ買いした記憶があります。派手さはないけど、そこそこハードなギターで、ポップなメロディーの曲をやるいいバンドだなー、ちょっと当たりかも、って当時思ってました。こんなに売れるとは思わんかったですねー。ベースの人のレンタルズや、ドラムの人のユニット(名前忘れた)もなかなかいい曲やってて、才能あったんだなー、もちろんリバース君もですけど。僕が言うのもなんですけど・・。
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PUSH KINGS/Push Kings

上品!ソフィティケイトポップっていえばよいのでしょうか。親しみやすいポップソングなんだけど、めっちゃ完成度高し。なんかスリーオクロックみたいな感じで、箱庭的なポップを感じます。育ちの良さそうな、爽やか好青年たち、なんかいい大学にはいってるみたいで、いい青春送ってるんだろうなーって感じですね。いろいろ前情報を聞いてからこのアルバムを聞いたので、文句の付け所のない曲たちに、頭いいもんねー、すごいよねー、才能あるんだろうねー、ってひがみましたね。実際いい曲だもんね、参りました。もっともっと作品出して、僕達をひがましてください。ウッ、悔しい!
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CIAO BELLA/1

この人たちは、上のプッシュキングスと比べると、そんなに育ち良くなさそう、まあ普通の家庭に育った、ルックスもそうは良くないお兄さんですね。でもやってる音楽は同じドリーミーポップ。宅録なのかな、派手さはないけど、手作りな感じが僕らをほのぼのと元気付けてくれます。人それぞれいい所あるんだもんね、育ち普通でも、ルックス悪くてもね。それぞれの等身大の曲が人の心を打つんだよね。最近の活動はどうなんでしょうか、アルバム出しているんですかねー。
                    
FOUNTAINS OF WAYNE/Fountains Of Wayne

アイヴィーのメンバーで、スマパンのジェイムス・イハとレーベルも主催するアダムと、リードボーカルのクリス2人を中心にしたバンドですよ。アダムの各所での活躍ぶりから、このバンドが注目されてる感じがするけど、このバンドをもっと話題にしてほしい!個人的にこの時期は生活の調子が悪くて、最近あまりいい音楽ないなー、つまんないなって思ってた時に、このアルバムに出会って救われたなー。なんかこのアルバムポップで明るいんだけど、切ないんだよなー、サミーと似た感じがする。特に2曲目、音楽で救われるよね。うん、うん。
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今回はバンドを選ぶのが難しかった。みんなどう感じたかな?あれもこれもと思っていたらわけが分からなくなってしまって、最後は勢いで選びました。人それぞれ色々な思い入れがあって、まったく違った選択もあるだろうな。(遠くを見つめて)あっ、ごめんごめん!みんなの思い入れも聞かせてください。最近のバンドはあまり紹介できなかったので、またの機会にトライしたいと思います。それでは、またね!
あっ!そこの学生さん!おトイレどこですか?


次回の講義のテーマ「ギターポップ・シンガーソング・ライターたち」の予定。