4月30日(金)

LAST DAYS OF APRIL「IF YOU LOSE IT」

名盤「ANGEL YOUTH」以来、その虜になったスウェーデンのLAST DAYS OF APRIL。このアルバムは5枚目になるニューアルバムで確か洋盤は2月位にリリースされてたと思います。日本盤も4月にリリースされてまして、そちらにはボーナストラック2曲入り。が、しかし2ヶ月も待てんってことで大阪旅行ついでに輸入盤を探しまくったんですが、心斎橋のタワーにもないしタイムボムにもないし半ば諦め気味で千日前のタワーを覗き発見した時は狂喜乱舞。勢いで”IT'S ON EVERYTHING"のシングルも買っちゃいました。そしてこの最新作やっぱ最高なんでありました!前作「ASCEND TO THE STARS」で見せた枯れ具合がより進み、じんわり涙腺を緩ませまくりな佳曲揃いであります。ではちょっと彼らの歴史を振り返ってみましょう!(只検索して調べただけだけど・・)彼らはGROTUMってパンクバンドを母体に96年に結成(っというか改名?)されたんですが、翌年セイムタイトルの1stをリリース。この1stはいまだ見かけたことなくて、もちろんどんな音か分かりませんがおそらく2nd「RAINMAKER」をよりパンキッシュにした感じじゃないでしょうか?そして98年にその2nd「RAINMAKER」をリリース。当時リアルタイムで買いましたが、しゃがれた声で熱唱するボーカルは今と一緒のボーカルとはとても思えませんが、でもやっぱ曲良いですなかなか良いアルバムです。そして同年に札幌のBUFFERINSとSPLIT CDをリリースでその経緯でてと思いますが、「RAINMAKER」も札幌のSTRAIGHT UP RECORDSから国内盤出てます。この辺りで彼らの触れた人は結構多いじゃないでしょうか?そして、まあ悪くはないけどめちゃくちゃ良くもないと思った人多いんじゃないでしょうか?だって僕がそうだったから。(笑)それから2年後に3rd「ANGEL YOUTH」がリリースされ、クッキーシーン辺りで絶賛されてたと思うのですが、当初は買うの躊躇した記憶あり。が、聴いてビックリ!ボーカルの唱法は以前みたいに無理に力んでなくて自然体に変化し、そして躍動感を兼ね備えつつ透明感溢れる旅愁感が全体を覆い涙涙の大傑作になってた訳ですよ!まじ夫婦で号泣しました、このバンドに一生付いて行こうと大袈裟じゃなく本当に思ったわけです。本当にねー、このボーカル聴いてるだけで目がウルウルになっちゃいますよ、30過ぎの親父がね。(笑)で、2002年の4th「ASCEND TO THE STARS」。前作の1曲目のようなミディアムテンポで聴かせる曲を踏襲し、より壮大なスケールに。これで確信しましたこのバンドは本物だって。そして今作です!彼らを語る文脈でエモっていうキーワードがどうしても出ちゃう感じですが、いやいや彼らは良質なギターポップバンドです!同じくエモで括られがちなPROMISE RING,SILVER SCOOTER辺りと同じベクトルも感じますが、やっぱ僕的には今の彼らの方向性は大好きなバンドSUPERCHUNKそしてTEENAGE FUNCLUBなどを想起しちゃいますね。なんか物凄く取り乱してますがグラスゴーのギターポップバンドやインディーポップ好きの人に絶対聴いて欲しいな〜と切願。どういう経緯か分からんけど、彼らって今はボーカルとおそらくギターの人だけなんですね。このアルバムではベースはプロデューサーでもあるはLOGHって言うバンドのMATHIAS OLDENが、ドラムはFIRESIDEの人が叩いてるようですし、想像でありますがエモ的展開を狙ったメンバーと枯れ具合を推し進め曲の良さを精進しようとしたボーカルさんとの確執あったんじゃないでしょうか?ともかく、このままずっとずっと地味でいいから存在し続けて欲しいバンドであります。5月には初来日を果たしますが東京のみの公演・・・。(涙)2枚目以降、日本盤も出てることだしメンバーもこの来日かなり喜んでるみたいだし、せめて東名阪クアトロツアー位してよ〜クリマンさん!!!
4月17日(土)

AEROSCREAM「NEVER STOP!」

はいこのページ更新滞ってます、気合入れて頑張らないとっ。今回は札幌のAEROSCREAM。5月に名古屋へキウイロールと共に来てくれるので今から楽しみなわけですが、それというのもこのアルバムが凄く素晴らしいからなんですね〜。前身バンドHEDGE HOGSを入れると活動歴は10年位になるようで、結構なベテランさんですね。メンバーはドラムの林山さんが元BONESCRATCH(最高だ〜!)でボーカル&ギターの近田さんと同じくギターの城田さんの3人は結構長い事不同なメンバーで活動を共にしてきたよう。「I DON'T DENNY MY PAST」ゴリンさん作成の札幌バンド相関図はこういう時役に立ちまくりで近田さんの弟さんがBONESCRATCHのベースだった模様でありますね。そしてその3人に元MOONWALK,BLACK FILM DANCEの坂東さんが加入したのが2002年。この4人による初のフルレングスがこのアルバムになるんですが、もう1曲目から青臭い轟音ギターポップチェーン炸裂で僕の股間を鷲掴み。1曲目"M.c.C"、2曲目"AEROSCREAM"は個人的にSUPERCHUNKの"HER ROYAL FISTICUFFS"にかなり共通項感じちゃんですが、いかがなもんでしょうか?ちなみにSUPERCHUNKのその曲はGUIDED BY VOICESとのSPLITに入ってましてハイウェイを疾走するの如くの突っ走りながら胸キュンなポップ具合満載で素晴らし過ぎな曲なんでありますよん。ってSUPERCHUNKは名曲揃いのバンドなんでありますが、このAEROSCREAMもかなりSUPERCHUNK好きと見ました。そして3曲目の”YOUR CONFUSION MY ILLUSION"では坂東さんがボーカルを取り、彼女の透明感あるボーカルはMOONWALKで証明済みでありますがやっぱ素晴らしい、心洗われます。6曲目”SEEKER"でも彼女がボーカル取ってますね。そうそう、BLACK FILM DANCEのTHE CARNIVAL OF DALK-SPLIT(これまた最高だ〜!)とのSPLITでもラストナンバーで彼女がボーカル取ってましたね。あの曲も泣けたな〜。話し戻して、AEROSCREAM他の曲もバラエティーに富んでいて聴かせます。アコースティックギターで幕を開けるしっとりミディアムテンポ曲4曲目”dB”は結成当初から演奏してたようでこれまた染みる!8曲目”FOURTH OF JULY"は木琴の音色が美しく序盤では最近のSUPERCHUNKを思わせますが、サビではCOWPERSを思わす激昂具合でこれまたええですなー。坂東さんのボーカルもいいけど、近田さんも歌うまくええ声してますな〜。そしてこのアルバムの個人的ハイライトは7曲目”AERO2000GT"!これはDRIVE LIKE JEHUとかあそらへんに通じる激ナンバーでライブでやられたら暴れだしたくなる事必至でありますね。本当にめちゃクオリティー高い全9曲でこれは必聴でありますよ!なんか潔さを感じまくりです。そしてギターポップと言っても、ささくれ度ざらつき感ありありでハイテンションなライブを期待しちゃうわけです。あっ、そうそうプロデュースは元COWPERS現SPIRAL CHORD(ライブ観たいよ〜!)の現動さんであります。
3月18日(木)

LUNGFISH「LOVE IS LOVE」

4月の来日が目前に迫って来たLUNGFISH。いまやFUGAZIと並びDISCHORDの看板バンドと言っても過言じゃない彼らが、どんなステージを見せてくれるかいまから楽しみ過ぎであります。とは言っても、僕が彼らの音源を聴いたの今作が初めてなんであります、あかんがな。80年後半に結成され15年以上の活動を誇りもはやベテランもベテランである彼ら。ベース以外は不同メンバー。10枚目になる今作では5枚目、6枚目のアルバムでベースを弾いていたex.JUNE OF 44,HIMのSEAN MEADOWSが復活してるようですね。ちなみに彼らはメリーランド州のボルチモアのバンドで基本的にワシントンDCのバンド以外リリースしないDISCHORDではこれまたメリーランド州コロンビアのVOIDと並び例外バンドであります。っていっても、メリーランド州自体DCと目と鼻の先の距離でありますが。では肝心の今作の感想をば、ベテランならでわの渋みを効かせたジワジワ来る佳曲揃いで聴けば聴くほど味が出てくるスルメアルバムで確かに地味は地味です。でもその音に身を任せるうちにあら不思議、体が自然に揺れほんのりと目頭が熱くなってきちゃいます。前LUNGFISHが好きな知人が「僕REMも好きなんですよ〜。」と言っていたのも今考えると納得って感じで、フォーキーな雰囲気がちょっぴり共通項ですね。なだらかに反復するフレーズが醸し出す枯れた音の味わいギフトですな。優しく歌い上げるソウルフルなボーカルにもグッグッと来ちゃいますねー。アルバムタイトルもシンプルながら意味深でこれまたいいですね。彼らの初期の音源はかなりFUGAZIにインスパイアを受けてたようで、先ほどDISCHORDのボックスセットで聴き直してみたら本当だ初期のFUGAZIにかなり似てる。って言うか、今と全然違うけどメチャカッコええな〜。そりゃ15年以上も活動していればサウンドアプローチも自然に変化するのが当然ってものですね。ボックスセットに入ってる曲は92年リリースの2ndアルバム「TALKING SONGS FOR WALKING」の曲なんですが、ちょっと前に1stとのコンバインCDがリリースされたようなんで買わないとっ。ちなみにその1st「NECKLACE OF HEADS」はあまり流通してないらしく、DISCHORDのページにも載ってないですね。ともかく、こんだけのキャリアを誇る彼らのライブはとてつもない事になりそうで期待に胸膨らみまくり。昔話になりますが、僕が学生だった90年代初頭MINOR THREATの幻影を求めSHUDDER TO THINKの2ndを買ってちょっと肩透かしをくらった記憶があるんですが、その頃って当時の僕が聴きたいハードコアバンドのレコードはあまり売られてなく85年以降のDISCHORDバンドが結構売られていたんですよね。3(THREE)とかずっとどういうバンドなんだろって思ったまま、ずっと聴いてなかったんですが今思えばあの当時そこら辺の良さに気付いてれば今また違った自分が居るかもとふっと思いました。とは言っても、ハードコアやパンクに猫まっしぐらな当時の僕はおそらくまた肩透かしくらったかもですが。(笑)年を重ねるうちに若い時に聴いてあんまりだった音源にグッと来たり、その逆もあったりでまあそうやって色々な音源に巡り会ってわけですね。って感じで(全然〆になっていない)LUNGFISHの来日必見でありますよん!
3月7日(日)

THE TESTORS「COMPLETE RECORDINGS 1976-79」

今回は先日NGOOレコードで買ったこの一品。ちなみにNGOOは三重は四日市にあるレコード屋でして、ほんまにここは四日市かって感じの素敵な品揃えでパンク、ハードコアファンはもとより音楽を愛する人にとっては感動もんの音源ザクザクなんで是非是非お近くにお寄りの際はお立ち寄り下さいな素敵なレコード屋です。で本題、昨年SWAMIレーベルからリリースされたサンプラーのCDでグッグッと心掴まれたSONNY VINCENT。その後すぐに彼のソロアルバム「THE GOOD,THE BAD,THE UGLY」をゲットしてそのロックンロールサウンドに腰砕けになったわけであります。同じくSWAMIのサンプラーに入っていたSONNY VINCENT在籍のTHE TESTORSも当然気になりまくりって感じで、SWAMIから出たコンプリート音源を色んなレコード屋で探したわけですがうむ〜全然見つかんない・・。しばし、時間が過ぎ先日立ち寄ったNGOOで発見&狂喜乱舞!このバンドはニューヨークを拠点に1976年〜79年(80年?)に活動したベースレス3人組パンクバンド(ってベースメンバーがいた時期もあるようですが)であります。その当時ニューヨークで活動していたDEAD BOYSやRAMONES,CRAMPS,BLONDIE,IGGY POP,SUICIDEなどのパンクバンドともライブしていた模様であります。今作はその活動をすべて網羅したレコーディング音源、ライブ音源、もち未発表音源を含む全37曲入りの2枚組アルバム。DAMNEDのCAPTAIN SENSIBLEを意識したと思われるサングラス姿のジャケ写真最高ですな〜。インナーの写真がまたこれがカッコ良いんだな〜。で、音の方はめちゃくちゃロックンロールしていてこれまたいぶし銀なカッコ良さなんですよ!荒々しくも刹那なメロディーを兼ね備えてまして、弾きまくりな鋭く尖がったギター&SONNYのシャウトしまくりな男前声ボーカル。何なんだよ〜このカッコ良さは!DEVIL DOGSやRIP OFFSを想起させるいけいけロックンロールナンバーにノリノリになり、そして陰のあるミディアムテンポの男泣きナンバーに腰砕け。ライブ音源の疾走ぶりはとても20年以上のバンドと思えません。マジ曲が良いんですよね〜。ってことで、20数年前のバンドですが近々ラジオで紹介しちゃおうかなって思うほどの入れ込みようであります&今年のベスト10入り確実かなの完全必聴盤!彼はこのバンド解散後これまた無数にバンドを産み出しており、まずはミネアポリスでSONNY VINCENT&THE EXTREMEを81年から87年までやっており、その後REPLACEMENTSのBOB STINSONとMODEL DRISONERやSHOTGUN RATIONALEをやったり、HUSKER DUのGREG NORTONとTHE VOIDをやったり、はたまたオランダに在住していた時期にDONSってバンドもやっていた模様。で、現在はMC5のWAYNE KRAMERやDAMNEDのCAPTAIN SENSIBLE、STOOGESのSCOTT ASHETONを率いたソロ活動を現役バリバリでやり続けてます。またそのソロ作のゲストでTELEVISION,RICHARD HELL&THE VOIDOIDS,THE WEIRDOS,BLACK FLAG,MUFFS,SONIC YOUTHのメンバー達が参加してるってのは彼の人柄あってこそでしょうねー。本当に彼関連のバンドも追って行こうと思う今日この頃です。間違いなく40歳は軽く過ぎてる彼が現役パンクロッカーとしてロックンロールを鳴らし続けてるって事に感動すら覚えます!



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