10月27日(月)

クッダチクレロ「白目で発狂」

先日の大阪旅行では音源買出しも重要な目的であったわけですが、もうひとつのお楽しみは心斎橋PIPE69でのMORGUE SIDE CINEMAライブだったわけであります。その日共演するバンドは知らないバンドばかりで、旅行前に色々検索かけてどんなバンド出るのかなと調べてみました。本日紹介するクッダチクレロはガレージバンドとどっかのページに書いてありまして、ふ〜んそうなんだと。その後うちのBBSに大阪在住のharutaさんから「クッダチクレロは変態カオティックなバンドで絶対気に入ると思いますよ〜。」と書き込みがあり、一体どっちなんだと疑問を残しライブに参戦。悲願叶って初めて観れたMORGUE SIDE CINEMAはもちろん最高!が、しかしこのクッダチクレロの壮絶具合にも僕ら夫婦興奮しっ放し&腰砕け。結局harutaさんの言われた変態カオティックと言う例えに深く納得し、ライブ終了後早速メンバーに話し掛けこのCD-Rをゲットしたわけです。もう、それからうちの嫁こればっか聴いてます。僕はと言うと、大量に買ったその他音源を聴き漁る毎日でようやく最近このCD-Rにずっぽり。6曲入りですが1曲辺り4分以上ざらでアルバム並みの充実度でありますね。音はカオティックジャンクといった具合で気狂い具合が堪りません。乾いたヒリヒリした音作りに不協和音ギターのリフの嵐、土着的ビート感、それに唸り叫び時に奇妙な雄叫びを上げるボーカルが乗っかる。そのノイズの渦に身も心も飲み込まれる事請合いでありますよ。実はこのバンドはベースレスで2本のギター&ドラムと3人編成なんであります。でも、ライブ観た時にも思ったけど、一本のギターはチューニングの為かベースっぽい音なんですよね。このCD-Rでもベース音聴こえるしでどうやってるんだろう?そしてこのCD-Rのタイトルから分かるように歌詞もかなり独特の世界観で面白いですね。曲タイトルも”マキシマムゴアポップ”とか”デスモード PM6:30””ベースレスドロップ”って具合でセンスありまくり。ちなみにクッダチクレロは神戸のバンドのようで「うぐいす坊や」と言う企画もやってるようです。企画に呼んでるバンドも面白そうだし、一度足を運んでみたいと言うか、絶対近いうちに再度ライブ観たいと夫婦で力みまくり今日この頃。グラインドの影響も感じさせるハイテンションライブは目から鱗落ちまくりなんで、是非気になる方は足を運んで欲しいものです、はい。それにしても、先日観たAMOKといいFLASH LIGHT EXPERIENCEといいBEIRUT 5といい関西はまだまだカッコ良いバンドいるな〜と実感でありますね。大阪IGNITIONで買ったI EAT MEのデモもこれまたカッコ良く、今後大阪及び関西のライブハウスに足を運ぶ機会が増えそうな秋の予感であります。
10月12日(日)

RISE AND FALL「ILL DANCE MY DANCE」

昨日は四日市ROCK ONのライブ行ってきました。ANTONIO THREEそしてIDEA OF A JOKEにガツンとやられてきました。IDEA OF JOKEはデビューライブだったんだけど凄すぎ!ダンシングダンシング♪ちなみに、IDEA OF A JOKEはESTRELLA 20/20の森川さん、UG MAN,GOD'S GUTSの谷口さんなどが在籍するバンドでありますよん。そのライブ行く道中で聴いていたのが今回紹介するこちら。リリースはちょっと前になると思います。ずっと気になっていたんですが先日の大阪旅行でやっと購入。何も大阪でわざわざ買わなくてもって感じですがこういうのは勢いです(笑)。で、やっぱり買って良かった。というか買うの遅すぎと言う位の素晴らしいアルバムです!仙台のライブハウスを中心に活動する宮城のバンドで、前身は皆さんも知ってると思いますがHALF LIFE。HALF LIFEは随分前から知っていたんですが、当時よく”仙台のBIOHAZARD”と例えられていて僕には苦手かな〜と敬遠してました。あかんですね、メタリックなハードコアはハードコアだったようですがエモーショナルなテイストも多々で相当カッコ良かったよう。それもこのアルバム聴いて納得であります。メタリック具合は感無ですがもう只々心の琴線触れまくりなエモーショナルな曲に感服。切々と歌い上げるボーカルにツインボーカルに近いこれまた熱いコーラス、ドラマティックで躍動感溢れる楽曲にはストイックさを感じまくりですね。僕的にはDAG NASTY,RITES OF SPRING,FARSIDE,SHADES APART,SLEEPER,VERBAL ASSULT辺りの派手さはないけど渋いメロディックバンドを連想しました。もう切ないね〜。泣けちゃうよ。全10曲全く捨て曲無しで、アルバム全体流れるように名曲の数々が。特に5曲目アコースティックギターが美しい幻想的インストから6曲目”ENOUGH”の流れなんて素晴らしい!”ENOUGH"はTOO CIRCLE RECORDSからリリースされている強力コンピシリーズ「DENY THE REPORT 4」で初めて聴いたんですが、断然このアルバムのアレンジの方が上ですね。後半登りつめてスパークする展開に涙の雨あられ。もう本当にねー、このバンドは日本人離れしてますよ。歌めちゃくちゃうまいし、そしてうまいだけじゃなく感情こもっていて説得力ありあり。俺達はこの音やってるんだと揺るぎない頑なな意志を感じまくりなんであります。まじ今年のベスト10入り確実な素晴らしいアルバムなんで、最近何やっても無気力なそこのあなた!これ聴いて立ち上がりましょう〜。意味不明だけどそういう気分・・。11月2日にはBERYNECK企画で名古屋ハックフィンにBREAKfASTと共に来てくれるんで、もうその日が待ち遠しすぎる今日この頃でございます。関係ないけどBERYNECKの企画は僕のツボ突きまくりなバンドを呼んでくれて嬉しい限りなんであります、はい。
9月29日(月)

VA「HARDCORES VOL.2」

一昨日昨日と大阪&京都行ってきました。またしてもバカみたいに音源買いまくりだったわけですが、当然まだまだ聴き込めてません。そこらへんの音源はおちおちラジオやここで語っていく事にして今回はこのCD。タイトルからして怪しい香りがプ〜ンでしょ?80年代前半のUSハードコアバンドのレア音源を集めたものでもちろんブートもブート。僕はオリジナル盤とか特にこだわりない人でレア盤とかに云千円払ったりしないというか出来ません。ブートってのはバンド側に立ったら当然迷惑この上ないものでしょうが僕みたいな人間にとってこういう音源はやっぱありがたい。と言っても、オムニバス形式でEPを集めるってのもどうかと思いますがね。個々のバンドに対する愛着が結構無くなっちゃうしで。そんな戯言は置いといて、このCD収録のバンドの紹介行きます〜。1バンド目はデトロイトのNEGATIVE APPROACHの82年1st7インチ。当たり前ですがめちゃかっこいいです!TOUCH&GOからリリースされたディスコグラフィー盤「TOTAL RECALL」に収録されてますんで是非聴いてみてくださいな♪続いてコネチカットのCIA。83年リリースの「GOD,GUTS,GUNS」でして弾きまくりのギターに叫びながらも結構歌えるボーカルでキャッチーなハードコア具合がエエです!”NO THRILLS"って曲なんて初期DRI的曲展開からレゲエパートになだれ込むのが何ともアメリカン。次はニューヨークのCAUSE FOR ALARM。このバンドって結構最近まで活動してたんじゃ?(それとも今でもしてる?)MADBALLっぽいニューヨークスタイルのマッチョなハードコアを連想してたんですがこの1stEPでは正にUSハードコアって感じの乾いた前のめりサウンドでやや単調ながらなかなか。特にB面の切れ具合は良い!そしてこれまたニューヨークのNIHILISTICS。確か最近再発されたと思うこれまた1st音源。ブンブン唸るベースに吠えまくるうわずりボーカル、RAWなパワー全開でめちゃくちゃカッコ良い!そんなに速いって訳じゃないけど、この怒りに満ち満ちた音塊は半端じゃないっす。次はDINOSAUR JRのJとSEBADOH,FOLK IMPLOIONのLOUが在籍したってことでお馴染みのDEEP WOUND!本当にこのバンドは大好き。ストップ&ゴーを多用してドタバタ走り廻るサウンドは初期DRIに匹敵でありますね。何気にキャッチーなのも良い。このあと詳細不明のWHITE TRASHと言うバンドの83年の音源があって、最後を締めくくるのはニューヨークのURBAN WASTE!1曲目の”POLICE BRUTALITY"の「ポリス〜!」という叫びから畳み掛けるように展開するあっという間の全8曲。マジ捨て曲なし。混沌としながらもドライでスピーディーな楽曲に切れたボーカルはもう圧倒的であります。この1st音源も最近再発盤リリースされたと思うのでUSハードコアファンは必聴!ふっとインナーを見るとブートに珍しく歌詞カードがって思ったら、このシリーズの宣伝でありました。あこぎな商売してますなー。ってVOL.1はボストン、VOL.3はTOUCH&GOのバンド達を中心にこれまたレア音源集めたもので気になりまくりでありますが・・。
9月14日(日)

VA DVD「BURN MY EYE!」

やっと入手したこのDVD。以前サンディエゴ在住のdaikiさんに色んなバンドのライブ映像が見れるページがあるよと教えてもらい遊びに行ったのが「BURN MY EYE!」。このページはサフランシスコのインディーロックシーンを紹介するケーブルテレビ番組のページのようで、その番組用に撮られたライブ映像が多数観れました。で、近々このライブ映像をまとめたDVDをリリースするよとの情報が載っており楽しみにして訳ですが、その後リリースされても日本のレコード屋には一向に流れてこない・・。8ドルと格安値段だったのでこりゃー自分で海外通販するしかないかと思ってPAYPALに登録してさあ注文しようとしたらFILE-UNDERに入荷。ありゃ〜、自分用に1枚だけ買うってのも送料勿体無いってことで10枚位買ってディストロしようとしていたのにー。まあこうやってゲットできたので何よりなんですがね。そしてこのDVDなんですがメニューページが無いというか、意図的にメニューを無くてる模様。それでランダムにバンドの映像が観れるのかと思ったんですが、何度もスキップさせて確認した結果以下がバンドの順番。COACHWHIPSのライブ映像→EXTREME ELVISというコスプレおっさんのインタビュー&ライブ映像→ZIEGENBOCK KOPFという謎の変態ノイズバンドのライブ映像→NUMBERSの”PRISON LIFE"のビデオクリップとライブ映像→ファストコア・グラインドなTOTAL SHUTDOWNのライブ映像→THE LOCUSTのライブ映像&インタビュー→THE LOCKDOWNというバンドの野外ライブ映像→DEERHOOFのライブ映像という感じでございます。途中意味不明な映像多々ありですがかなり楽しみる内容で、個人的にはCOACHWHIPSが気に入りまくりでした!以前ラジオで紹介したPINK&BROWNのピンクのバンドでギター、ドラムにマラカスやタンバリン、キーボードなどでいい味を添える女の子の3人組。奏でる音はPINK&BROWNに通じる感もありますが、もっとガレージな雰囲気で破天荒なサウンドがカッコ良過ぎ!冒頭に出てくる白痴的喋りの女の子も最高であります。NUMBERSのライブ映像もカッコ良いですね。ボーカルを担当するドラムの女の子って結構年行ってるんだなー。そしてTHE LOCUST!序盤に収録されているエルビス・プレスリーコスプレおっさんがインタビューを行ってるんですが、絵的にどっちが主役か分からない(笑)。そして4曲ほどライブ映像が収録されてるんですが超絶テクニックの嵐に思わず笑っちゃいます。AT THE DRIVE-INとの来日ライブではノリまくりであまりステージ観てなかったので、こりゃー10月の来日はじっくりメンバーの姿も拝まないとですね。そして、6月にFOLK IMPLOSIONと共に来日したDEERHOOFのライブ映像が凄すぎですよ!シンプル過ぎるドラムセットを叩きまくるドラマーにアヴァンギャルドなノイズを垂れ流すギター&ベース、それを日本人女の子のかわいいボーカルで一気にポップワールドに突入させてます。彼女の振り付けもかわい過ぎ!まじライブ行けば良かったと後悔(涙)。何だか長々となっちゃいましたが日本では1500円前後で買えると思いますので是非是非ゲットをば〜!!!



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