8月31日(日)

SUPERCHUNK「CUP OF SAND」

SUPERCHUNK恒例のシングル集。「TOSSING SEEDS;SINGLES 1989-1991」「INCIDENTAL MUSIC 1991-1995」に続く第三弾で1996年以降にリリースされたシングル曲やEPを中心にコンピ参加曲やそして未発表曲4曲をを収録した2枚組(!)全25曲入りであります。僕は知ってのとおり(?)SUPERCHUNK大好きでして知ってる曲も多数収録でありますがやっぱええですなー。基本的にアルバムに収録されなかったボツ曲の集大成なんでありますがいやいや全曲めちゃくちゃクオリティー高いです。インナーでマックが僕らにとってどうでもいい曲と言ってますが何をおっしゃいますかお父さんって感じでございます(笑)。で、このシングル集が面白いのがメンバー4人による曲解説。その当時の思い出とか、曲が出来た過程とかどうして没になったとか彼らなりの裏事情が分かって楽し過ぎです。この解説を読みながらこのアルバムを聴いていくとまた曲の深みが増すってものですよ。このアルバム聴いて思うに彼らの曲って凄くバラエティーに富んでいて自由奔放でいてすべての曲がSUPERCHUNK色というか独自のオリジナリティーが確立されてるなーと改めて再確認。スロウテンポでじっくり聴かせる曲も活動が長くなるにつれて増えていってるんですが、疾走感溢れるパンキッシュナンバーも全然捨てる気ないってのも魅力のひとつ。やっぱそこらへんはパンク、ハードコアも分け隔てなく聴いてきた彼らならではしょう。DISC TWOの最終曲にGOVERNMENT ISSUEの”BLENDING IN"を持ってくるってのも渋い演出。彼らはやっぱHUSKER DUやREPLACEMENTS辺りの影響は絶対入ってると思うし、やっぱハードコアやパンクは彼らのルーツなんでしょうね。ちなみにこのカバーはギターのジムがボーカルを取っているんですが喉を潰す勢いで叫んでまして燃えまくりでありますよ。他にもADAM ANTの”BEAT MY GUEST"、DAVID BOWIEの”SCRAY MONSTERS(AND SUPER CREEPS)"などのカバーも収録であります。またアルバム収録曲のアコースティックバージョンも染みちゃいまくり。もう何にしてもファンのみならずギターポップ、インディーポップ、エモいやいや全ロックファンは是非聴いて欲しいバンドであります!またそろそろ単独で来日してほしいなーとマジ思う今日この頃。もちろん小さい箱で!

前から思っていたんですがベースのローラは何故ボーカル取らないんでしょう?コーラスでかすかに声が聞こえる曲あるけど何故に何故に?もしかしてかなりの音痴なのかな〜?(笑)


8月20日(水)

I EXCUSE「..IS DEAD」
LONGBALL TO NO-ONE「THE LITTLE BOY PICKED UP A ROCK...」

SNUFFY SMILEからこの夏一番の贈り物が到着!まずは京都のI EXCUSE待望の2枚目フルレングス。いやー、待った甲斐ありまくりの手応えであります。前作「BURN THE EMPTY TO THE ASH」のささくれ立った哀愁感をそのままによりハードに突っ走る今作カッコ良過ぎというか前作軽く凌いだんじゃないでしょうか?2曲目のイントロギターなんて正にハードコアでしょ。喉を潰す勢いで声を絞り出すボーカルも相変わらず最高だし、ライブで盛り上がりそうなコーラスパートも結構あって正に握り拳で燃えまくり。LETHERFACEを大彷彿なジャキジャキ刻むギターにも自然発火。なんて言うかSNUFFY SMILEを普段敬遠してる人にも是非とも聴いて欲しい名盤であります。で、同じくSNUFFY SMILEっぽくないLONGBALL TO NO-ONEの初フルレングスもこれまた良い良い!ex.LOVEMEN,INTERNATIONAL JETSET,PIGEONのメンバーにドラムのGRAEMEはなんと元BROCCOLIってこれ期待しないわけないですよね。ちなみにGRAEMEはなんとOI POLLOIにも在籍してたようです、スゲェ〜。1曲目の変拍子リズムからセンス溢れまくりなディスコーダントな雰囲気にメロメロになりつつ、それに乗っかる激メロディックサウンドでノリノリっす。BRAID辺りに近いエモーション具合も炸裂し、ボーカルもテンション高いですね。以前DEAD INSIDE来日@河芸ガーディナーで彼らのライブを初めて観てえらくカッコいいなと思ったんですがやっぱI EXCUSEとはベクトルは違うけどこのバンドも本当に良い曲書きますね。実はその元BROCCOLIのMr.GRAEMEはうちのBBSに何度か書き込んでくれたことあって、河芸で一度話そうよという展開になってんですが会えずじまい・・。そのリベンジを果たしたい感じなんですがなんと11月9日に名古屋ハックフィンにI EXCUSEそしてLONGBALL TO NO-ONE来るようです。やった〜!!共演するNAVELトミさんによると下手したら1000 TRAVELS F JAWAHARLAKもEVOMOMと共に来てくれるかもとのこと。実現したら正に祭りでありますな〜!3度目になるI EXCUSEのライブはうちの嫁もステージかぶり付きで行く勢いであります。(笑)最後にちょっと前にリリースされたSNUFFY SMILEのオムニバス「I HOPE THE END IS ALWAYS THE BEGENNING」収録のSHAM69”BOSTRAL BREAKOUT」LONGBALL TO NO-ONEバージョンは本当に燃えちゃうね〜♪何にしても11月のライブ楽しみなんでありますっ。
8月12日(火)

FASTS「ST」

巷ではお盆休みの方も多いでしょう。でも、僕は相も変わらず仕事であります。って↓と同じようなこと書いてるな。で、最近はまってるのがこのバンド。色んな人からFASTSのSOUND POLLUTIONからのアルバムやばいよ〜と聞いていてずっと気になってまして、あれSOUND POLLUTIONの格安サンプラーに入ってるじゃないとチェックしたらちゃっかり収録されてました。(笑)だって日本のバンドと思えないクオリティーなんですもん。そして速攻入手。東京(正確には埼玉?)の4人組ハードコアバンドなんですがいや〜こりゃかっこいいわ。1曲目の怪しげなギターイントロから畳み掛けるようなドタバタドラム、そしてQUEENの「WE WILL ROCK YOU」のサビをもじった”We,We,We Will FASTS〜!”ので一気に加速。文法的にはめちゃくちゃだけど、この掛け声にんまりしつつはまってます。その後はひたすらファストなショートナンバー炸裂なんですが、ファニーテイストもあって案外ポップ。で、やっぱこのバンドの半端じゃないテンションはボーカルによるところが多いでしょうね。本当に彼の叫ぶ声には燃えまくり。あとロッキンなフレーズも弾きまくるギターもかっこいい。インナーの写真ではDRI帽子をかぶっているメンバーがいてやっぱりと思う一方、HOT WATER MUSICのTシャツを着てる人やギターに貼ってあるステッカーにハイスタなどあり色々雑多に聴いているんだなーと訳の分からん感慨に耽っちゃいました。本当に猪突猛進の勢いで次々曲が速連射なんですがストップ&ゴーな展開とコール&レスポンスな熱いコーラスの雨あられで全然飽きさせません。ちょっと曲展開とかコーラスの雰囲気とかIDOL PUNCHに似てると思うのですが如何のものでしょうか?ちなみにこのバンドは断食というバンドのメンバーがいるようで、こちらのバンドもかなり面白そうで気になってる次第であります。最近何年か振りにギターに弦張って適当に弾いてるのですがまじこういうバンドやりたいな〜と三十路過ぎてハードコア知恵熱再燃であります。とにかく、このバンドには大注目!ライブ観たいよ〜。
7月21日(月)

VA「SWAMI SOUND SYSTEM VOL.1:2003 SALES CONFERENCE」

巷では3連休。でも僕は仕事であります。祝日の出勤は車が少なくてスイスイ行けるので気持ち良いのですが、静かに寝静まっている住宅街を走ると腹立たしいのも事実。そんな今日のドライビングBGMはこちら。サンディエゴのSWAMIレーベルのサンプラーであります。ROCKET FROM THE CRYPTの関連バンドを中心に良いリリースを連発するこのレーベルなんですが(RFTCのメンバーがレーベル関わってるのかな?知ってる人います?)、なんとこのサンプラーは600〜700円代で売られていますよ。それも全11バンド全部未発表曲ですー!ってこれはBUY or DIEでありますな。で、このサンプラー聴くにやっぱこのレーベルのカラーはロックンロールと確信しました。但し4曲目のLOINCLOTHだけはメタルメタルしてますが。サンプラーと言うのも本当に失礼なぐらいなロック魂溢れるバンドばかりでそこらの寄せ集めコンピレーションに比べ筋通っていて素敵過ぎるアルバムですね。RFTC,TANNER,RED AUNTSのメンバーによるBEEHIVE AND THE BARRACUDASの男女ボーカルの絡みが艶かしいルーズなロックンロールナンバーで幕を上げるわけですが、どう聴いてもこのボーカルってRFTCのJOHN REISに聴こえるんですが如何な具合でしょう?あと、6曲目THE WHITE APESもボーカルそれっぽい。そしてこのサンプル買う人の目当てはずばりHOT SNAKES,RFTCの曲じゃないんでしょうか。で、やっぱHOT SNAKES最高でありますよ〜!もうHOT SANKES節全開です。ホーンも絡んじゃってかっちょええな。もう本当にねこの目で彼らのライブ姿を拝み倒したいわけですよん。一方RFTCはポップさ全開のドライビングナンバーで何となくカバーっぽい。これまた真相は如何に?そして、僕的にはこれまたRFTCのJOHN絡みのSULTANSが大好きなわけなんです。男のパンクロックって具合でむさ苦しくも哀愁感たっぷりで握り拳。もうなんて言うかRFTCはもとより関連のHOT SNAKES,SULTANSまとめて日本に来いよ〜って感じ。その後に続くSONNY VINCENTがめちゃくちゃかっこいい!この人は70年代ニューヨークで活動していたTESTORS(このバンドの刹那的ナンバーも収録されてます)のメンバーで結構年いってると思いますがひたすら熱い!いぶし銀でありますな。で、〆のMANNEQUIN PISS(バンド名かっこええ!)のワイルドなロックンロールナンバーにやられるわけです。もう祝日だろうが平日だろうがもう最高なバンドがずらりなわけです。車中をタバコの煙充満させながら大音量で聴くのを個人的にお薦め♪BEEHIVE AND THE BARRACUDASとTHE HUSBANDSはアルバムがそろそろリリースされてると思いますんで一度チェックされてみるのもいいかもです!
7月15日(火)

VA DVD「MICHIGANFEST 2002 DOCUMENTED」

最近ライブ尽くしで幸せな日々を送ってるハイパーイナフです。で、今回紹介するのはその界隈(どの界隈?)では評判呼びまくってるこのDVD。リリースはBRAIDや素敵なバンド多数参加のオムニバスビデオなどをリリースしているBIFOCAL MEDIAとMAKOTO RECORDSの共同制作。はっきり言ってこのDVD観るためにDVDプレイヤー買いました。えっ、他にも観たいDVDあるんじゃないのって?はいはいもちろん、やっぱインディーズの・・・以下自主規制。(笑)余談は置いといて本題に入ります。このDVDは2002年の3月にミシガンで3日間に渡って開催されたイベントのドキュメントでなんと34バンド収録であります。収録バンド全部書くのはあまりに多いためご勘弁を。会場は体育館をちょっと小さくしたような所で普段はライブとかやらない場所だと思います。ではでは、個人的にグッと来たバンドを書いていきますね。まずやばい位ハイテンションで暴れまわるMILEMARKERが凄いですね。特にキーボードの男女は切れまくりでカッコ良すぎ。マジ来日行けば良かったと後悔なんです。続きましてHOT SNAKES!もうね、RFTCのJOHN兄貴の背中がかっこいいのよ。そして想像以上に若い印象な元DRIVE LIKE JEHUのRICKのあの甲高いボーカルに痺れまくり。早く来日実現して欲しいですね。最後の来日が近づいてきてるTHE DISMEMBERMENT PLANも知的なルックスのボーカルにどうしても目が行っちゃうけど(だって頭でキーボード弾いたりしてますからね)バックのメンバーも職人的に素晴らしい演奏で曲の良さと相まってやっぱええです。解散まじ惜しすぎますよ。ではここからこのビデオの個人的ベスト3バンド発表です。まずSWEEP THE LEG JOHNNY!音源もなかなかでしたが、サックスが絡むフリーキーでアバンギャルドなその音はライブで本領発揮ですね。登りつめるグルーブ感に頭クラクラ。スキンヘッドに近いギターさんのカッコ良さといったらもう脱糞ものです。もう一人のギターも終盤天井裏に上ろうとして見事に客席落下。怪我人出てないんでしょうか?続きまして、!!!(CHIK CHIK CHIK)。ウルトラファンキーなサウンドに元YAH MOSのボーカルがノリノリに歌いお客さんもステージに上がりまくり、盛り上がりまくり。僕ら夫婦もテレビの前でダンシングです。あー、ライブ観たいよ〜。そして、見事MVPに輝いたのがTED LEO&THE PHARMACISTS!ハードコア、パンクを通過した彼だから出せる熱くも温かい貫禄のステージにおっさん涙の洪水。溢れんばかりの歌心であります。ってことで、8月の来日ライブチケット速攻ゲットしてきました。名古屋公演の最前列で涙してるのはズバリ僕であります、はい。DVDってのは好きな箇所が即座に観れるのが便利なんですが、気に入ったバンドばかり観てしまうってのはいけませんね。スペースが段々となくなって来たので上記以外で良かったバンド書いておきます。DEATH CAB FOR CUTIE(美しすぎるボーカル!),OWLS(ティム・キンセラの神経質そうなルックスと叫びに),PLESURE FOREVER(かっこいいけど客ノリ悪いな〜),SMALL BROWN BIKE(男泣きメロディック),RYE COALITION(AC/DCでしょ!),HEY MERCEDES(BRAIDと比べやっぱ線細いけど)などなどであります。あっ、DILLINGER 4のボーカルの半ケツも強烈でした。(笑)
7月6日(日)

ADRENALIN O.D.「SITTIN' PRETTY」

はい、おはようございます!朝も早からこんなもん聴いてます。ニュージャージーのあほ馬鹿フルスロットルファストハードコアバンドADRENALIN O.D.でございます。本作は83年発表の1stEP「LET'S BARBEQUE」、84年発表の1stLP「THE WACKY HI-JINKS OF ADRENALIN O.D.」そしてデモの曲や未発表曲、ライブ音源を収録した全44曲入り。彼らとの出会いは名盤と誉れの高い86年リリースの2ndLP「HUMUNGOUSFUNGUSAMONGUS」だったと思います。もう10年位前に買ったんじゃなかったかな〜?ジャキジャキした分厚いギターが大活躍なファニーテイスト溢れるイカレポンチなハードコアサウンドで最高だったわけであります。実際このアルバムはメタルな人にも大好評なようで今思うにクロスオーバーな雰囲気もプンプンだったんでしょう。何だか曖昧な言い方ですいません。と言うのも、大学時代金に困って売ってしまったのか今探してみてもどこにもありゃしない、確認しようもない訳であります。幾らなんでも売ることないのに・・・。で、その後88年リリースの3rdLP「CRUSHING WITH ELVIS IN BIG FOOT'S U.F.O」も買ったような記憶あるけどあんまりだったような。当然今手元にありません。で、先日の大阪&神戸旅行で本作を見つけ懐かしいなと購入したわけですが、うんうんやっぱかっこいいですよ!2ndで聴けた分厚い音作りに比べもっとチープで軽めなサウンドで正にUSハードコアの真骨頂って感じですな。初期からお馬鹿なテイストは全開で”A.O.D. vs GODZILLA"って曲もあります。このバンドは本当にゴジラ好きだなー。(笑)僕的にはMINOR THREATっぽい”WHITE HASSLE"は本当にツボ入りまくりでありますねん。あと牧歌的なコーラスが大合唱な”BRADY BUNCH"もHAVE FUNな雰囲気全開で楽し過ぎですね。なんかTOY DOLLSっぽいです。2ndLP収録の”NICE SONG"って曲も確か似たような感じだったなー。で、本作終盤には激テンションなライブ音源も16曲収録されてましてそれも聴き所。ちなみにQUEENの"WE WILL ROCK YOU"のカバーで閉めてます。このCDには彼らのディスコグラフィーが記載されてるのでありますが彼らの初音源はオムニバス盤「NEW YORK THRASH」なんでありますね。このオムニバスは82年にリリースされたもので当時のニューヨークのハードコアシーンが垣間見れてこれまた最高なんです。BAD BRAINSや鼻くそパンク時代のBEASTIE BOYS、MISFITS首になったBOBBY STEELEのUNDEAD、そして特殊メイクアーティストとして活躍するスクリーミング・マッド・ジョージ在籍のTHE MADなど他にも多数収録でこれも買いであります。はい話それてますね。このADRENALIN O.Dは89年リリースの4枚目のアルバムを最後に活動を休止したようでありますが、何度も再結成ライブやってる模様で最近では2001年にもライブやってますね。本人達も金儲け云々を抜いてそうやってガス抜きが必要なんでしょう。ガス抜きついでに30代後半の体に鞭打って日本でもライブやって欲しいってのはやっぱ贅沢ですかね?



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