6月25日(水)

RANDY「WELFARE PROBLEMS」

最近このページで紹介してるバンドって日本人多いですね。別に意識してるわけじゃないけど、ラジオでレビューする音源とかぶらないようにしてると必然的にそうなっちゃうんです。ってことで今回はスウェーデンのRANDY。本当はラジオでバリバリ紹介したいけど、日本盤もビクターさんから出てるってことであえてここで。通産5枚目になるのかな?前作「HUMAN ATOMBOMBS」がメチャクチャ良かったので期待しないわけないですよね。今回も前作と同じFIRESIDEのPELLE GUNNERFELDTがプロデュース。ただし5曲目”CHEAP THRILLS"はTEDDYBEARS(懐かしい〜!!)の人がプロデュースしたよう。で、ずばり今作も最高〜!音は前作の延長線上のガレージロックンロールテイスト満載のポップパンク風味で痛快過ぎなんでありまする。同胞のTHE HIVESやTHE (INTERNATIONAL) NOISE CONSPIRACYなどともリンクしまくりな感じですね♪そして彼らはヴィーガン(肉、魚介類、卵、乳性品などの動物性タンパク質を一切食べず、皮製品なども身につけない人)でして、HAVE FUNな音楽性ではありますが歌詞そして姿勢はとことんポリティカルであります。ってもちろん英語なんで僕のアルコールぼけの頭では全部を理解するのは容易じゃないのですが、非常に興味深いのであります。ちなみに2曲目”A MAN IN UNIFORM"は2001年にスウェーデン起こった暴動で警察官が発砲したことについて歌われてるようです。音楽もそうですがこう言ったバンドは歌詞をよく理解して聴くとより深みを増す事でしょう。自分も頑張って訳してみよう。そもそも彼らとの出会いは92年発の「NO CARROTS FOR THE REHABILITATED」と94年発の「SKA EP」を一枚に収めた日本盤を聴いたのがその始まり。NOFXとかの影響大な感じのメロコア(当時はそんな呼び名はまだなかったと思う。)チックな楽曲をめちゃくちゃスピーディーに連発しそれに乗っかるNUKEY PIKESばりのハイトーンボーカルに痺れ、そしてスカテイスト溢れる"TV FREAK"にノリノリになったわけです。で1stフルレングス「THERE'S NO WAY WE'RE GONNA FIT IN」もなかなかの出来だったわけですが続く「THE REST IS SILENCE」は何だかいまひとつの出来でしてはっきり言って「HUMAN ATOMBOMBS」まで眼中になかったのです。それがここに来てこの充実度!もうこのバンドとは一生の付き合いになりそうです。ええ加減ライブ観てみたいなー。とにかく、ウルトラキャッチーでボーカルハーモニーも決まりまくりな極上の全12曲、是非是非ご堪能して下さいな。あっ、ちなみにSAHARA HOTNIGHTSのメンバーやBEAR QUARTET(!)のキーボードさんもゲストで参加してまっせー。
6月14日(土)

1000 TRAVELS OF JAWAHARLAL「OWARI WA KONAI」

今日は本当だったらラジオ収録の予定だったんですが、岩佐君に用事が出来たってことで急遽明日に変更。ってことで、ポッカリ一日空いたわけでして暇であります。で、今気付いたんですが全然このページ更新してないですね。いかんです。はい久々の一枚は1000 TRAVELS OF JAWAHARLAL。北九州の3人組であります。前々からライブが凄いと噂を聞いていたんですが、やっと先日伊勢のタウンビルで行われたライブで念願の初体験。激々なテンションなステージに感激興奮の雨あられ。特にドラムさんの叫び&叩き振りがやばやば。(以前一緒に四国をツアーしたNAVELトミさんによると前のドラムも相当凄かったようですよ!)MINORITY BLUES BANDとSPLITは事前に体験済みだったんですがまさかあそこまで壮絶なライブを観れるとは目から鱗落ちまくりでありました。そして、若干遅れ気味でリリースされたフルアルバムがこちらです。レーベルはチェコのDAY AFTERから。どうも去年のROBOCOP KRAUS来日に同行したレーベルオーナーが彼らのライブを観て感銘を受け速攻契約したようですよ。それも納得の出来ですあります。エモーショナルな楽曲にひたすらハイテンションな勢い、ずばり心えぐられます!ギター&ボーカルさんの熱い叫び、そしてドラムの絶叫コーラスにも腰砕け。全体通してこれだけハイエナジーなエネルギーを放出してるアルバムはそうそう無いと思いますよ。まじ傑作、今年の僕のベスト10入りは確実であります。本当にストイックって言葉がぴったりだと思いますね。ルックスも丸坊主に近いスタイルでいい意味でお洒落さんじゃないとこが良い。レーベルのバンド説明によると90年代のエモハードコアバンドPORTRAITS OF PAST,YAGE,TORCHES TO ROME,BREAD AND BISCUITSなどに80年代のDCバンドSWIZ,IGNITIONなどミックスしたようなサウンドとなってますんでそこら辺及びSNUFFY SMILE好きも必聴でありますね。で、彼らは8月1日から23日までドイツ、チェコ、オーストリア、ハンガリー、スイス、イタリア、フランス、オランダを廻るヨーロッパツアーに出る模様でありますよ〜!これで一気にヨーロッパで人気上がること必至だと思います。ちなみに一緒に廻るのはアメリカリッチモンドの出身でLEVEL PLANEからもリリースあるLIGHT THE FUSE AND RUN!凄いツアーになるんだろうなー。ってことで彼ら及び彼らが運営するイモムシレコードからは今後とも目が離せないのでありますよ!もう一回ライブ観たいよ〜ん。
5月10日(土)

THE HAPPENING「SHIT HAPPENS」

ここ一番でショックなニュースが一昨日僕を直撃です。凄〜く楽しみにしていたTHE BLOOD BROTHERSの来日ライブが中止になったんです。ふっー。もう本当に心にぽっかり穴が開いたような虚しさの雨あられ。ってことで今日は土曜日じゃなく怒曜日なんです。(苦笑)そんな打ちひしがれた僕を救ってくれているのがこのTHE HAPPENINGのアルバム。先日の伊勢タウンビルライブのディストロで買ったんですが、すっ素晴らしい〜!2曲入りデモテープは持っていたんですが、まあまあかなと印象だっただけにかなりグッと来ました。って言うか、テープとか車の中でしか聴けないのであまり聴いてなかったのもありますが。このバンドは東京を拠点に活動する男女3人組で全く同じメンバーで以前はTIDAってバンドだったようです。で、びっくりしたのがボーカルの女の人って元TAMI,GRACEの人なんですねー。昔名古屋でSNUFFY SMILEのライブがあるとNAVEL,CIGARETTEMANと共によくTAMI出てました。何度かライブ体験ありです。正直その時はピンと来る音じゃなかったけど、そう言えばボーカルこんな声してたような記憶が。そんでこのアルバムなのです。TILTやDISCOUNT辺りに通じるメロディックなパンク風味もありますが、もっとロック寄りというかちょっとオルタナっぽくありませんか?シンプルな楽曲に女の子ボーカル&コーラス、メロディーを追う躍動感溢れるギター、そして曲はさり気なくポップで何ともセンスがありますなー。疾走系の曲もありますがミディアムテンポの曲中心でジワジワジワジワであります。そしてこのバンドの注目点はその歌詞であります。かなりポリティカルな内容で反戦、捕鯨問題、未成年の売春などなどを取り上げてます。歌詞に注釈などしてあって非常に分かりやすいですね。このCDを買った時に貰ったフリーペーパーでも戦争や反戦デモなどに触れられてまして僕もちょっと考えさせられました。そう言えば、DEAD INSIDE来日の河芸ガーディナーでも沖縄の珊瑚礁を破壊する米軍基地建設反対署名も彼女達が関わっていたような。とにかく、このバンドは曲を聴くだけじゃなく歌詞も読んだほうが良いかと思われます。なんか重い話になっちゃったなー。そうそう、彼女達のライブが7月に三重であります!楽しみ〜!って場所は前述の河芸ガーディナーなんだな、ここは古本屋の奥にスタジオがあるんですが全く持ってクーラー効きません。それも7月って・・・。まあまあ、とにかく素晴らしいこのバンドをこれから応援していこうと思ってるのでありますよ!
5月1日(木)

SPIT FIRE「HARDCORE DISCOGRAPHY 86-89」

札幌で86年から89年まで活動していたSPIT FIREの音源がハードコア名門レーベル625THRASHからリリースです。って、僕はこのバンドのことは全然知らなくてブッチャーズの吉村さんとGOのドラムの人が在籍していたってことで興味を持ち、今回初めて耳にしたわけですがこりゃーかっこいいですよ!ブッチャーズの吉村さんとGOの人は86年から87年の間だけメンバーだったようですね。ふとブッチャーズの結成っていつだっけと疑問に思い只今調べました。ちょうど手元に宝島社の「ROCK FILE vol.5」という本があり、それによると85年のようですね。ということはブッチャーズと並行してやっていたんですねー。ちなみに時期的にイースタンユースの前身バンドスキャナーズも活動していたと思います。このバンドも聴いたことないけど、初期のイースタンから想像するにOiパンク的な音だったんでしょう。はい、話それてます。このアルバムは87年録音のデモ曲5曲+88年ベッシーホールでのライブ音源9曲の計14曲を収録です。デモの1曲目からやばいですよ。MINOR THREAT辺りにかなり影響を受けたであろうハードコアナンバーに痺れまくり。ボーカルの「GO〜!」という叫びから一気に加速し、ドタバタドラムも大活躍、あうんの呼吸で入るコーラスも堪りません。渇いた音作りに適度なポップ感が正にUSハードコアですね。そして、ボーカルがいいんです、熱いんです。時折7SECONDS
のKEVINの如く「ウォ〜ウォ〜」な歌い方になるのも良い!デモってことで正式な曲名を付けてなかったのか”THRASH""SPIT FIRE""POP""FIRE"ってシンプルなタイトルがズラリ。まんまの”MINOR THREAT"って曲もあるし。(笑)で、ここからがこの編集盤の凄いところ、88年のライブ映像がパソコンで観れちゃいます。はっきり言ってこの映像壮絶でこっちの方が目玉といっても良いくらい。フロントの3人のルックスはスキンヘッド!そんな彼らが繰り広げるめちゃくちゃハイテンションなライブはおそらく現在活動していても十分通用するでしょう。僕は間違いなく大暴れします。片言のインチキ英語で始終MCするボーカルも海外のバンドを見てるようでかっこいいですね。そして、ステージ狭しと友達らしき人達が大暴れしてるんですが、パーカーにTシャツを重ね着した人もいて良い感じ♪昔同じような格好してました。(笑)只、約一名ほうきを持って暴れてる輩は頂けません。ほうきをギターに見立てたりしていて、「あんたは中学生かっ!」と突っ込みいれたくなります。625からこのバンドがリリースされた経緯も社長のMAXがこのビデオを見せられたからのようですよ。それも大納得でありますな。とにかく30分近く収録されているこのライブ映像だけでも買いでありますよ!ひたすら熱いのですー!!



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