ハードコア学科　第六回講義

講師　ハードコア界の重鎮
岡倉大吉

今回は日本のハードコアの特集だ。って言っても俺はそんなに詳しくないんだがな。そこ！何がおかしい！
高校生の頃、友人に薦められて聞いた「ハードコア不法集会」は衝撃だったな。特にOUTOの「I LIKE COLA」は今でも耳にこびり付いておる。当時、文化祭でやろうかって話も出たくらいだ。さすがにみんな引くだろうって辞めたがな。その後、コンチネンタル・キッズのライブも行ったな～。懐かしい・・。スキンヘッズとモヒカンが喧嘩してたな。あの頃はライブハウスがまだ怖いってイメージが残っていて、ビクビクもんだったな。俺の地元は三重だからよく名古屋のバンドのライブも行っていた。SDS,CFDL,OUT OF TOUCHなんか結構見たような気がする。でも日本のハードコアで一番を選べって言われたら、迷わずSOB「LEAVE ME ALONE」を選ぶな。あれは唯一無比だ。海外のバンドへの影響力を考えても一目瞭然。後、王道からは外れるがボアダムスの山塚アイがやっていたコンクリート・オクトパスも最高にかっこよかった。ポコポコなドラム、ストップ＆ゴーな展開、インチキ英語のハイテンションなボーカル。全部が80年代のアメリカンハードコアを思い起こさせて完璧だったの。ライブもみんな大暴れで俺も記憶が定かでない。せめて音源を出して欲しかった・・。残念。

今回は新旧取り混ぜた俺のお気に入りだ。そんな感じで行ってみようか。

＊バンド名に下線があるバンドはバンドのページへのリンクが貼ってあります

SLIGHT SLAPPERS&SHORT HATE TEMPER/SPLIT
(SOUND POLLUTION)

日本の誇るファストコアバンド。新しいアルバムもかっこいいが俺としてはこれがお気に入り。扇情的なそのサウンドを聞くと思わず暴れたくなるな。音が一丸となって俺のハートに直撃だ。畳み掛けるように繰り出されるバーストチェーンの数々。声を振り絞って叫ぶボーカル。あ～、ライブをまた見たくなるな。スピードアップ前のタメのリフがまたかっこいいぞぉ～。海外のバンドと比べて全然引けを取らないそのサウンドは正に日本の宝だ。世界的にパワーヴィオレンスが一時の勢いを失っている今。今以上に期待したいバンドですな。

SENSELESS APOCALYPSE/SENSELESS STEREOTYPED IDEA
(HG FACT)

全25曲入りのファストなアルバム。猫の発情期のような甲高いボーカルと地獄から這い上がってくるような低音ボーカルが織りなす見事なハーモニー。ハードコア的にの。グラインド一歩手前のバーストビートも炸裂してただただひれ伏してしまうの。SLIGHT SLAPPERSに対当するバンドってのは言い過ぎ？そうそう、この前タワーレコードに行ったら、このアルバムが600円ぐらいで叩き売られていた・・。皆の衆、買いに走れ！！ジャケットのポップさもいいですな。

SMASH YOUR FACE/DIRTY,NASTY,FUCKIN' HIGH ENERGY
(MANGROVE LABEL)

けつに火がついて走り回るようなサウンド。ファストコアとはまた違うハードロックンロールコアって感じかな。1曲目からささくれだった音の連発。もう、俺もヘロヘロだ。案外、最近の日本の中では一番のお気に入りかもな。メンバーもアメリカのアホバカパンクTHE DWARVESの影響を認めていて、音の切れ方はもちろん、ライブでストッキング姿で演奏するなど本家同様、いやそれ以上にかっこいい。メンバーの雰囲気あるルックス、音すべてがパンクだ。完璧！

ASSFORT/FREE PUNK CUSTOMIZE KIT
(FLYING HIGH)

1988年からの活動だから結構なベテランさんだな。アメリカツアーをしたり、他のジャンルのバンドともライブしたりして、積極的に頑張っておる。前作より音が一体化しており、微妙なポップさ加減もご機嫌なアルバムだ。日本語が違和感なくサウンドに溶け込んでおり、ジャップパンクの新しい可能性を感じさせてくれるの。ぶっちぎりなハードコアにもう感服だ！勢いはもちろんセンスがあるからこんだけかっこいいんだろうな。ドライビングギター最高だぁ～！！

NK6/KEEP ON KEEPING ON
(PAD RECORDS)

このバンドは最近のバンドみたいだな。畳み掛けるなサウンドスタイルはある意味80年代のアメリカンハードコアを思い起こしたりする。ボストンとかの。ボーカルもよく聞かないと日本語だと解らない。本人たちはGAUZEとかのジャップコアをかなり意識していると思うけど。アルバムジャケットもジャップコアのレア盤がずらりって感じだし。直接的な歌詞もDISCHARGE的で俺には新鮮だったの。とにかく、このサウンドは必聴ってことで。でも全部の曲が似ておるな・・。

BASTARD/NO HOPE IN HERE
(BASTARD)

このアルバムはLP,EP,未発表曲などを集めた編集盤。アメリカでも絶大な影響力を持つバンド。ただしその筋の人だけにの。DISCHARGEなんかと同様4コードの曲主体だが、ボーカルが半端じゃないんだな。確かに海外のバンドに引けを取らない出来。うん。サウンドスタイルももうクラストって感じで渋い渋い。ファストなバンドも良いがたまにはこういうのもいいぞ。って失礼か。要は速くてもセンスがなければ駄目ってこと。メタリックなギターもかっこいいな。マスター、もう一杯！

NUKEY PIKES/ST
(ZK)

ニューキーパイクスは本当によく聞いた。90年代初頭、ネオハードコアとかってでっち上げられていたの。BEYONDSなんかと一緒に。まあ、いつの時代でもメディアってもんは流行を作ろうってするからの。そんな事はほっといてこいつらは本物だ。ハードコアをベースにブルースやらジャズなどを取り入れたギター、ベースは凄くセンスある！ボーカルの声変わりしてないような頼りなさげな声も最高だ！！ファストな曲ももちろんあるが、牧歌的なスローナンバーも俺の琴線を散々振るわせてくれた。思い出の一枚だ。

ABESTIE BOYS/TOO MUCH PARTY ANIMALS・・・
(SPECIALIZED FACT)

インチキスペイン語で幕を開ける80年代ハードコアの飴あられ。WRESTLING CRIME MASTER、MORE FUNのメンバーが関わっておるみたいだ。間違っておったらすまん。正にMINOR THREATって感じの音連発で、燃えてしまうの。適当に叫ぶボーカルも向こうのバンドぽくってかっこいいぞ。後半のラップナンバーもGAS BOYS（懐かしい！！）を思い出した。でも次に出たアルバムはいまいちで、なんか解散したみたいだな。今のバンダナスラッシュバンドとはタイプが違ってかっこよかったのに・・。

MELT-BANANA/CACTUSES COME IN FLOCKS
(A-ZAP)

これは彼らの初期に出たカセットをＣＤに起こしたものだな。最近のサウンドはよく知らないけど、このアルバムは良いぞ！変拍子で始まる曲にひるむと思うけど、ファストナンバーのキレ具合は別格だの。甲高い女子ボーカルを生理的に受け付けない生徒もたくさんいることと思うけど、心配せんでもじきに免疫ができるのでの。スタジオライブ一発録りならではの瞬発力が凄いの一言だ。ボアダムスに通じる4次元世界が繰り広げられるが、気が付いたらおまえたちも病みつきだ。

DRY&FLASH GORDON/SPLIT
(ORIENTAL NOISE)

バンダナ関連。625レコードのオムニバスEPに収録されていたの。（FLASH GORDONね）DRYも悪くはないんだけど、ちょっと曲の突き抜け具合がの・・。やっぱ名古屋のFLASH GORDONだな。いいバンド名だな。あの映画好きだったよ。特に「NxF」って曲は大好きだな。ロックンロールパンク調で始まり後半の畳み掛ける展開。もう圧巻。この路線でいくってのも面白いと思うぞ。（どんな路線だ？）彼らはとにかく曲のセンスが良いの。正にあの時代の音を聞き漁っておるんだろうな。一度ゆっくりお話したい・・。それにしても音が悪い。

RAZORS EDGE/THRASH 'EM ALL!!
(HCCA)

正に80年代オールドスラッシュな１枚。裏ジャケットの写真がすべてを物語っておるぞ。これはHERESYのジャケのぱくりだろ？畳み掛けるように繰り出される14曲。抜けがいいドラムなんかおれ好み。コーラスも決まってかっこいいぞ。この野郎！よく聞くと日本語の曲も結構ありいいセンスしているな。現在はあまり活動をしてないとの情報が耳に入ったがどうなんだろ？ちょっと気になったんだが13曲目の「BRITZKRIEGＴＨＲＡＳH!!」って綴り間違ってないか？わざとだったらいいんだけど。

IDOL PUNCH/VIOLENCE POP
(BANDAI)

岡山のファストファニーコア。これは2枚目のミニアルバム。1枚目を出した後、メンバーが亡くなり活動が滞っていたが見事復活。前作より録音状態が良くなって壊れまくりの内容だ。こいつらの特徴はボーカルのラッコの巻き舌超速ボーカルだな。サウンドも速いが彼の勢いがよりこのバンドを魅力的にしているの。曲も只速いだけでなく、ユーモアに溢れておりポップで飽きさせないものに仕上がっておる。本当にかっこいいので是非とも聞いてやってくれ！生徒諸君！！

COLORED RICE MAN/NEW ANIMAL LIFE

OUTOとLIP CREAMらのメンバーによって結成されたバンド。それも頷ける充実した内容だ。勢いあるハードコアナンバーが駆け巡る。それに味をつけているのが全編鳴りまくりのフリーキーなサックス。演奏なんか関係ないとばかりに永遠と鳴りまくっておるぞ。俺は好きだが果たしてこれは必要なのか？まあ、良いとしよう。うん、うん。さすがジャップコアの重鎮が繰り出すそのサウンドにはノックアウトされるな。

DSICO SCRATCH COKE AVOID&DISC'O KICKS/ALIVE&KICK'IN
(DOWN HILL)

これは凄いぞ。と言ってもDISC'O KICKSのみな。DSCAはちょっと中庸って感じで駄目だの。そうそうDISC'O KICKSの話だ。最近のバンダナ関連のバンドの中では一番突き抜けている。本人達は別にそんなジャンルは気にしてないと思うが。ギターのリフのセンスとか、叩きまくりのドラムとか、血管ぶち切れのボーカルとか全部が素晴らしいぞ！こんなにセンスがある曲ばかりやれるバンドはそうそう居ないな。CHOAS UK調の曲あり、DRI調の曲ありで全編通して痺れまくりだぞ。うがぁ～！！現在は消息不明。もったいない・・・。

ROCKY&THE SWEDEN/GOD SAVE THE GREEN
(DIWPHALANX)

変な歌（囁き？）みたいので始まり、あれって思わして一転メタリックなギターが繰り出す音の洪水。かなりの勢いがあるの。ジャップコア特有の日本語ボーカルが叫びまくりでかなりささくれ立っておる。ドラマチックな曲展開もいいね。おじさんこういうの好きだよ。アルバムタイトルもシニカルでおもしろいの。リリースはディスクユニオンのPHALANXより。かなり強引にお願いしたみたいだ。そりゃ断れんからの・・・。

CHANIWA/PASTA POLICE
(BOOZ)

元レッド・ホット・ロッキンフッドのアタロー君が結成したバンド。これをハードコアに入れるのって意見が聞こえたきそうだが、ファストでスカスカな曲は正に８０年代のアメリカのスタイルだ。軽くてしょぼい、でもそこがかっこいいだな。なんかFYPを思い出すの。実際スピリットを出しておったしな。またそんな曲の間に挟まれるポップな曲も最高！POPBALLレベール関連好きも是非とも聴いて欲しいな。現在はメンバーが増えヒップホップアプローチなサウンドに変化した・・。惜しい・・。（涙）

OUT OF TOUCH/WE DON'T GIVE A FUCK ABOUT RELIGION
(MCR)

名古屋のハードコアバンド。９０年代初頭、彼らのライブは欠かさず行っておったな。あっ、俺の年がばれるか。あの頃には珍しくストレイトエッジアプローチなサウンドで大好きだった。WIDE AWAKEなんかに通じる感じだったな。月日が流れ、レコード屋に行ったらこれが売られておった。懐かしく思い、即購入。曲は一緒なんだが、サウンドがあの頃と比べブルータルな仕上がりになっておるな。ファストでヴィオレンス、でも彼らの持ち味のポップな曲は生きている。もう１０年位活動しているんだなー。フルリスペクト！！！

TOMORROW/NUOVO PUNTO DI PARTENZA
(ANSWER)

これまた名古屋岡崎のバンド。スペイン語で叫ぶボーカルがこのバンドの特徴。スペイン語ってのも言葉の響きがよくっておもしろいな。実は俺も大学時代スペイン語を習っておったんだが、４年間単位落としまくったので何を言っているか全く理解不能だ。そうそう、こいつらの音だな。ドタドタ走り回るドラムが全編を引っ張り、スペイン語のボーカルが捲し立てるファストなサウンドだ。随所随所で入るコーラスも曲の表情を豊かにしている。名古屋も捨てたもんじゃないな。

VA/RAGING HARDCORE SHOT
(MANGROVE LABEL)

NO SIDE,TOTAL FURY,ONE TRAP,ENLARGE,NICE VIEW,SMASH YOUR FACE収録。

スラッシｰなNO SIDE。MINOR THREATを思い起こさせるTOTAL FURY。タイトなハードコアを決めてくれるONE TRAP。RAWでいい感じに力が抜けているENLARGE。全部かっこいいの～。でもやっぱいぶし銀なのはまたまた名古屋のNICE VIEW。この突き抜け具合は世界に誇れるな。名古屋の宝！世界遺産！！ブルータルなファストコアにお前らおしっこ漏らすなよ。SMASH YOUR FACE？もちろんかっこいいに決まっているだろ！

VA/革命
(MCR)

NUKEY PIKES,JUNTESS,ASBESTOS,SIC,LESSHAZE,IDORA,F.V.Kなど全18バンド収録。

もう随分前のオムニバスだな。昔を思い出すの。個人的にはSICとFVKがお気に入りだ。SICはロジャーって外人がリーダーで、ボーカルも確かハーフだった様な気がする。音は正にアメリカンって感じであの時代では珍しく早くスラッシｰな曲をやっておった。本当にセンスがあった。ロジャーが現在やっているバンドは駄目だったがの。FVKはその名の通りBAD BRAINSにかなり影響を受けたバンド。こいつらもマジでやばいのだ。彼らの音源を集めたアルバムも確かでておったと思う。現在も活動中か？

まあこんな感じかな。あまり参考にならないだろ？そんなに積極的に聞いていたわけじゃないからの。すまん｡許せ！
次回はどうしようかの？まあ考えておく。以上解散！！

	SLIGHT SLAPPERS&SHORT HATE TEMPER/SPLIT (SOUND POLLUTION) 日本の誇るファストコアバンド。新しいアルバムもかっこいいが俺としてはこれがお気に入り。扇情的なそのサウンドを聞くと思わず暴れたくなるな。音が一丸となって俺のハートに直撃だ。畳み掛けるように繰り出されるバーストチェーンの数々。声を振り絞って叫ぶボーカル。あ～、ライブをまた見たくなるな。スピードアップ前のタメのリフがまたかっこいいぞぉ～。海外のバンドと比べて全然引けを取らないそのサウンドは正に日本の宝だ。世界的にパワーヴィオレンスが一時の勢いを失っている今。今以上に期待したいバンドですな。
	SENSELESS APOCALYPSE/SENSELESS STEREOTYPED IDEA (HG FACT) 全25曲入りのファストなアルバム。猫の発情期のような甲高いボーカルと地獄から這い上がってくるような低音ボーカルが織りなす見事なハーモニー。ハードコア的にの。グラインド一歩手前のバーストビートも炸裂してただただひれ伏してしまうの。SLIGHT SLAPPERSに対当するバンドってのは言い過ぎ？そうそう、この前タワーレコードに行ったら、このアルバムが600円ぐらいで叩き売られていた・・。皆の衆、買いに走れ！！ジャケットのポップさもいいですな。
	SMASH YOUR FACE/DIRTY,NASTY,FUCKIN' HIGH ENERGY (MANGROVE LABEL) けつに火がついて走り回るようなサウンド。ファストコアとはまた違うハードロックンロールコアって感じかな。1曲目からささくれだった音の連発。もう、俺もヘロヘロだ。案外、最近の日本の中では一番のお気に入りかもな。メンバーもアメリカのアホバカパンクTHE DWARVESの影響を認めていて、音の切れ方はもちろん、ライブでストッキング姿で演奏するなど本家同様、いやそれ以上にかっこいい。メンバーの雰囲気あるルックス、音すべてがパンクだ。完璧！
	ASSFORT/FREE PUNK CUSTOMIZE KIT (FLYING HIGH) 1988年からの活動だから結構なベテランさんだな。アメリカツアーをしたり、他のジャンルのバンドともライブしたりして、積極的に頑張っておる。前作より音が一体化しており、微妙なポップさ加減もご機嫌なアルバムだ。日本語が違和感なくサウンドに溶け込んでおり、ジャップパンクの新しい可能性を感じさせてくれるの。ぶっちぎりなハードコアにもう感服だ！勢いはもちろんセンスがあるからこんだけかっこいいんだろうな。ドライビングギター最高だぁ～！！
	NK6/KEEP ON KEEPING ON (PAD RECORDS) このバンドは最近のバンドみたいだな。畳み掛けるなサウンドスタイルはある意味80年代のアメリカンハードコアを思い起こしたりする。ボストンとかの。ボーカルもよく聞かないと日本語だと解らない。本人たちはGAUZEとかのジャップコアをかなり意識していると思うけど。アルバムジャケットもジャップコアのレア盤がずらりって感じだし。直接的な歌詞もDISCHARGE的で俺には新鮮だったの。とにかく、このサウンドは必聴ってことで。でも全部の曲が似ておるな・・。
	BASTARD/NO HOPE IN HERE (BASTARD) このアルバムはLP,EP,未発表曲などを集めた編集盤。アメリカでも絶大な影響力を持つバンド。ただしその筋の人だけにの。DISCHARGEなんかと同様4コードの曲主体だが、ボーカルが半端じゃないんだな。確かに海外のバンドに引けを取らない出来。うん。サウンドスタイルももうクラストって感じで渋い渋い。ファストなバンドも良いがたまにはこういうのもいいぞ。って失礼か。要は速くてもセンスがなければ駄目ってこと。メタリックなギターもかっこいいな。マスター、もう一杯！
	NUKEY PIKES/ST (ZK) ニューキーパイクスは本当によく聞いた。90年代初頭、ネオハードコアとかってでっち上げられていたの。BEYONDSなんかと一緒に。まあ、いつの時代でもメディアってもんは流行を作ろうってするからの。そんな事はほっといてこいつらは本物だ。ハードコアをベースにブルースやらジャズなどを取り入れたギター、ベースは凄くセンスある！ボーカルの声変わりしてないような頼りなさげな声も最高だ！！ファストな曲ももちろんあるが、牧歌的なスローナンバーも俺の琴線を散々振るわせてくれた。思い出の一枚だ。
	ABESTIE BOYS/TOO MUCH PARTY ANIMALS・・・ (SPECIALIZED FACT) インチキスペイン語で幕を開ける80年代ハードコアの飴あられ。WRESTLING CRIME MASTER、MORE FUNのメンバーが関わっておるみたいだ。間違っておったらすまん。正にMINOR THREATって感じの音連発で、燃えてしまうの。適当に叫ぶボーカルも向こうのバンドぽくってかっこいいぞ。後半のラップナンバーもGAS BOYS（懐かしい！！）を思い出した。でも次に出たアルバムはいまいちで、なんか解散したみたいだな。今のバンダナスラッシュバンドとはタイプが違ってかっこよかったのに・・。
	MELT-BANANA/CACTUSES COME IN FLOCKS (A-ZAP) これは彼らの初期に出たカセットをＣＤに起こしたものだな。最近のサウンドはよく知らないけど、このアルバムは良いぞ！変拍子で始まる曲にひるむと思うけど、ファストナンバーのキレ具合は別格だの。甲高い女子ボーカルを生理的に受け付けない生徒もたくさんいることと思うけど、心配せんでもじきに免疫ができるのでの。スタジオライブ一発録りならではの瞬発力が凄いの一言だ。ボアダムスに通じる4次元世界が繰り広げられるが、気が付いたらおまえたちも病みつきだ。
	DRY&FLASH GORDON/SPLIT (ORIENTAL NOISE) バンダナ関連。625レコードのオムニバスEPに収録されていたの。（FLASH GORDONね）DRYも悪くはないんだけど、ちょっと曲の突き抜け具合がの・・。やっぱ名古屋のFLASH GORDONだな。いいバンド名だな。あの映画好きだったよ。特に「NxF」って曲は大好きだな。ロックンロールパンク調で始まり後半の畳み掛ける展開。もう圧巻。この路線でいくってのも面白いと思うぞ。（どんな路線だ？）彼らはとにかく曲のセンスが良いの。正にあの時代の音を聞き漁っておるんだろうな。一度ゆっくりお話したい・・。それにしても音が悪い。
	RAZORS EDGE/THRASH 'EM ALL!! (HCCA) 正に80年代オールドスラッシュな１枚。裏ジャケットの写真がすべてを物語っておるぞ。これはHERESYのジャケのぱくりだろ？畳み掛けるように繰り出される14曲。抜けがいいドラムなんかおれ好み。コーラスも決まってかっこいいぞ。この野郎！よく聞くと日本語の曲も結構ありいいセンスしているな。現在はあまり活動をしてないとの情報が耳に入ったがどうなんだろ？ちょっと気になったんだが13曲目の「BRITZKRIEGＴＨＲＡＳH!!」って綴り間違ってないか？わざとだったらいいんだけど。
	IDOL PUNCH/VIOLENCE POP (BANDAI) 岡山のファストファニーコア。これは2枚目のミニアルバム。1枚目を出した後、メンバーが亡くなり活動が滞っていたが見事復活。前作より録音状態が良くなって壊れまくりの内容だ。こいつらの特徴はボーカルのラッコの巻き舌超速ボーカルだな。サウンドも速いが彼の勢いがよりこのバンドを魅力的にしているの。曲も只速いだけでなく、ユーモアに溢れておりポップで飽きさせないものに仕上がっておる。本当にかっこいいので是非とも聞いてやってくれ！生徒諸君！！
	COLORED RICE MAN/NEW ANIMAL LIFE OUTOとLIP CREAMらのメンバーによって結成されたバンド。それも頷ける充実した内容だ。勢いあるハードコアナンバーが駆け巡る。それに味をつけているのが全編鳴りまくりのフリーキーなサックス。演奏なんか関係ないとばかりに永遠と鳴りまくっておるぞ。俺は好きだが果たしてこれは必要なのか？まあ、良いとしよう。うん、うん。さすがジャップコアの重鎮が繰り出すそのサウンドにはノックアウトされるな。
	DSICO SCRATCH COKE AVOID&DISC'O KICKS/ALIVE&KICK'IN (DOWN HILL) これは凄いぞ。と言ってもDISC'O KICKSのみな。DSCAはちょっと中庸って感じで駄目だの。そうそうDISC'O KICKSの話だ。最近のバンダナ関連のバンドの中では一番突き抜けている。本人達は別にそんなジャンルは気にしてないと思うが。ギターのリフのセンスとか、叩きまくりのドラムとか、血管ぶち切れのボーカルとか全部が素晴らしいぞ！こんなにセンスがある曲ばかりやれるバンドはそうそう居ないな。CHOAS UK調の曲あり、DRI調の曲ありで全編通して痺れまくりだぞ。うがぁ～！！現在は消息不明。もったいない・・・。
	ROCKY&THE SWEDEN/GOD SAVE THE GREEN (DIWPHALANX) 変な歌（囁き？）みたいので始まり、あれって思わして一転メタリックなギターが繰り出す音の洪水。かなりの勢いがあるの。ジャップコア特有の日本語ボーカルが叫びまくりでかなりささくれ立っておる。ドラマチックな曲展開もいいね。おじさんこういうの好きだよ。アルバムタイトルもシニカルでおもしろいの。リリースはディスクユニオンのPHALANXより。かなり強引にお願いしたみたいだ。そりゃ断れんからの・・・。
	CHANIWA/PASTA POLICE (BOOZ) 元レッド・ホット・ロッキンフッドのアタロー君が結成したバンド。これをハードコアに入れるのって意見が聞こえたきそうだが、ファストでスカスカな曲は正に８０年代のアメリカのスタイルだ。軽くてしょぼい、でもそこがかっこいいだな。なんかFYPを思い出すの。実際スピリットを出しておったしな。またそんな曲の間に挟まれるポップな曲も最高！POPBALLレベール関連好きも是非とも聴いて欲しいな。現在はメンバーが増えヒップホップアプローチなサウンドに変化した・・。惜しい・・。（涙）
	OUT OF TOUCH/WE DON'T GIVE A FUCK ABOUT RELIGION (MCR) 名古屋のハードコアバンド。９０年代初頭、彼らのライブは欠かさず行っておったな。あっ、俺の年がばれるか。あの頃には珍しくストレイトエッジアプローチなサウンドで大好きだった。WIDE AWAKEなんかに通じる感じだったな。月日が流れ、レコード屋に行ったらこれが売られておった。懐かしく思い、即購入。曲は一緒なんだが、サウンドがあの頃と比べブルータルな仕上がりになっておるな。ファストでヴィオレンス、でも彼らの持ち味のポップな曲は生きている。もう１０年位活動しているんだなー。フルリスペクト！！！
	TOMORROW/NUOVO PUNTO DI PARTENZA (ANSWER) これまた名古屋岡崎のバンド。スペイン語で叫ぶボーカルがこのバンドの特徴。スペイン語ってのも言葉の響きがよくっておもしろいな。実は俺も大学時代スペイン語を習っておったんだが、４年間単位落としまくったので何を言っているか全く理解不能だ。そうそう、こいつらの音だな。ドタドタ走り回るドラムが全編を引っ張り、スペイン語のボーカルが捲し立てるファストなサウンドだ。随所随所で入るコーラスも曲の表情を豊かにしている。名古屋も捨てたもんじゃないな。
	VA/RAGING HARDCORE SHOT (MANGROVE LABEL) NO SIDE,TOTAL FURY,ONE TRAP,ENLARGE,NICE VIEW,SMASH YOUR FACE収録。スラッシｰなNO SIDE。MINOR THREATを思い起こさせるTOTAL FURY。タイトなハードコアを決めてくれるONE TRAP。RAWでいい感じに力が抜けているENLARGE。全部かっこいいの～。でもやっぱいぶし銀なのはまたまた名古屋のNICE VIEW。この突き抜け具合は世界に誇れるな。名古屋の宝！世界遺産！！ブルータルなファストコアにお前らおしっこ漏らすなよ。SMASH YOUR FACE？もちろんかっこいいに決まっているだろ！
	VA/革命 (MCR) NUKEY PIKES,JUNTESS,ASBESTOS,SIC,LESSHAZE,IDORA,F.V.Kなど全18バンド収録。もう随分前のオムニバスだな。昔を思い出すの。個人的にはSICとFVKがお気に入りだ。SICはロジャーって外人がリーダーで、ボーカルも確かハーフだった様な気がする。音は正にアメリカンって感じであの時代では珍しく早くスラッシｰな曲をやっておった。本当にセンスがあった。ロジャーが現在やっているバンドは駄目だったがの。FVKはその名の通りBAD BRAINSにかなり影響を受けたバンド。こいつらもマジでやばいのだ。彼らの音源を集めたアルバムも確かでておったと思う。現在も活動中か？