ギターポップ学科 第三回講義


新任講師 マシュー・スウィート・ポテト


当大学学長の挨拶
「えっとじゃな、ご存知の通りノーマン・ブレイキくんは病いのため、遠い遠い病院に入院となった。彼もなかなか優秀であったが、ギターポップにかけて彼以上の逸材をわしは見つけてきたぞよ。そうそれが新しい講師マシュー・スウィート・ポテトくんじゃ!みんな拍手で迎えてやってくれ。」

いやいやどうもです。なんか照れますねぇ〜。ノーマン君、非常に残念です。いひっ。
これから僕が教えるのが、ギターポッピでしたか?あっ、あっ、ギターポップね。
まあ、とりあえず昨日の夜、徹夜して学長に聴かされたバンドを紹介していきますね。
あっ、これ言っちゃ駄目なの、学長?
PAPAS FRITAS/ST
(MINTY FRESH)1995

パパス・フリータスはやっぱこのアルバムが大好きでちゅ。トニー(G)、キース(B)、シヴィカ(Dr)のボストンの3人組。トニーの渋いボーカルとシヴィカちゃんのかわいいボーカルのコントラストが面白いポップサウンドの目白押し。曲も暗くくすんだものから、80年代のエレポップを思わせるようなもの、まさにベットルームポップといったものまで幅広く、まさにおもちゃ箱でしゅ〜。わーい、わーい。やはり、キース、トニーの2人が曲を書いているのがいいんでしょうね。このアルバムの後はよりアダルトな曲作りに。でも、本当にこの人たちの曲はポップで素晴らしいので全アルバム聴きましょう!あっ!オムツ換えるの忘れた!
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METRONOME/INVISIBLE FRIENDS
(METRONOME)1997

エリックくんの宅録ユニット。(彼一人だけですけど)4トラックでとられた曲は彼の人柄が出ていて、温かみがあり、切なく、そしてどこか懐かしい気分にさせてくれます。ギター、ベース、キーボードといったシンプルな構成がその曲をより一層引き立てていましゅ。まあまあ、手作りのジャケがすべてを物語っていますね。なんかインタビューで女の子を入れたいとか言っていましたけど、その後加入したのでしょうか?やっぱ、寂しいでしょうね。シルバースクーターとも交流があり、一緒にツアーしているみたいです。
KLEENEX GIRL WONDER/PONYOAK
(MARCH)

これまた宅録作品でしゅ。グラハム・スミス少年が繰り出すポップではちゃめちゃで宅録ならではのチープ感が魅力でたまりません。メトロノーム、パパスより明るく弾けています!彼がまだ十代ってことも関係しているんでしょうね。そのスタイルから昔のベン・リーを思い起こせます。まあ、歌はそんなにうまくありませんが、それを覆い隠せるほどのきらびやかな曲たちが僕ちゃんを桃源郷へと誘ってくれます。もう、切ないでちゅ。なんか、ママのミルクが欲しくなってきましたよ。(この後しばらくママのミルク談義が)
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ROCKETSHIP/A CERTAIN SMILE, A CERTAIN SADNESS
(SLUMBERLAND)1995

ロケットシップは実質ダスティン一人のバンドで、その時々でメンバーが変わるみたいです。もう、1曲目の「I LOVE YOU・・・」にやられない人ってこの教室にいませんよね?その魅力は男女ボーカルのハーモニーでしょうね。そんなに力が入っていないダスティンの優しい声、ヴェルナ嬢の透明感のある声。そして、スペイシィーなトラックたちは初期ステレオラブを思い出させます。本当、本当、切なくて優しくて悲しくてです。まあ、アメリカ・インディーポップの金字塔的アルバムです。
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UNBUNNY/FISSION ROMANCE THE WEST
(PARIS CARAMEL)1998

ほのぼのとしたアコースティックバンドです。っていうか、、ほぼ宅録に近い感じですね。メンバーもおそらくJ.DELDEO以外は正規メンバーでないんでしょうね。彼がほとんど曲を書いてますし。派手さはありませんが、このシンプルで温かみのあるサウンドには心惹かれます。アセンズのバンドほど作りこんだ感じもなく、これまた新鮮です。まあ、言うなら現代のボブ・デュランって感じでどうでしょうか?いひっ。
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SUPERDRAG/REGRETFULLY YOURS
(ELEKTRA)1996

このバンドは2枚目の落ちついた感じも良いのですが、あえてエポックメイキングな今作を取り上げます。まさにポージーズ、レッド・クロスの系譜に入るバンドですね。轟音ギター、甘く切ないボーカル、そしてとびきりポップな曲。テネシーのバンドみたいです。どの曲も魅力的なんですがあえて挙げるのなら4曲目でしゅ。まんま、エルビス・コステロ!!こんな曲は並なバンドじゃ書けません。もう、オムツ何枚あっても足りません。こんなバンドがメジャーにいけるってことは、ニルヴァーナが残した最大の遺産です。
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WOLFIE/WHERE`S WOLFIE
(PARASOL)1999

もう、まんまレンタルズ!もっとしょぼくした感じですけど。へなへななマイケルのボーカル、それに味を添えるアマンダの甘い甘いボーカル、そしてチープなキーボード。もう、お母さん抱きしめてあげるって感じです。このアルバムは二枚目で、一枚目はパラソルの配下のMUDからで、こちらも今作同様おもちゃ箱を引っ繰り返したような愛すべきポップアルバム。また、マイケル以外のメンバーがやっているバンドBUSYTOBYもまったく同じ音で必聴ですね。
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MARK BACINO/POP JOB THE LONG PLAYER!
(PARASOL)1998

またまた、パラソルから!ニューヨークのマークのアルバム。カラフルなサウンドで、録音はややクリーンすぎる印象を受けるが、歌心のあるボーカルが繰り広げるポップソングの連発には僕ちゃん腰が抜けました。もう、立てません。本当にパラソルからは面白いものがたくさん出てます。まあ、オーナーがVELVET CRUSHと親交が深いって話ですから納得です。これからも絶えずチェックは欠かせませんね。
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SARGE/THE GLASS INTACT
(MUD)1998

WOLFIEのファーストと同じレーベルだったので、それ系の音を想像していたんでちゅが、はっきり言ってこれはパンク系ですね。パンクといってもDISCOUNTみたいな感じの音で、そんなに攻撃的サウンドでないのでご安心を!ちょっとディストーションが利いたギターが奏でるポジティブで甘いメロディーに、切ない女の子ボーカルが乗っかる。悪いわけないでしょ?ギターポップ好きな子にも気に入ってもらえると思うんだけどな。ちょっと、CIGARETTEMANを思い出したでちゅ。よろしこ〜!
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BUNNYGRUNT/JEN-FI
(NO LIFE)1997

1993年に結成された男女混合バンドです。結構中堅どころでアメリカでも人気があったみたいです。目まぐるしく次々繰り出されるポップサウンド。アノラック的な曲もあって、とても楽しいですね。3人それぞれがボーカルをとり、それが曲に様々な表情を持たせています。本当にかわいい曲ばかりで、好きだったんです。このアルバムを発売した後、来日したんですけどその直後解散しました・・・。え〜ん!!ママ〜!
TULLYCRAFT/CITY OF SUBARUS
(CHER DOLL RECORDS)1998

さっきのBANNYGRUNTと仲が良かったバンドです。それも頷ける、ジャングリー・ポップの目白押し。もう、楽しくて楽しくてピョンピョン飛び跳ねたくなります!!女の子ボーカルのかわいい声の効果大ですね。また、とぼけた感じの男性ボーカルもいい味出していて、2曲目なんか切なくて泣けちゃいます。全曲いい歌ばかりで、ジャケ同様にポップ、ポップです。皆様、落ち込んだときはこれ聴いてくださいな。
BEST KISSERS IN THE WORLD/BEEN THERE
(MCA)1993

THE POSIESの影響大のバンドです。もちろん全盛期のね。ここで紹介しているバンドと比べるとラウドな音作りですが、曲がいいからね。特に2曲目!POSIESの名曲「ソーラー・シスター」に匹敵するナンバーです。この曲を聴くと胸が締め付けられますぅー。ハードなギターに甘いボーカルが乗り、もう切ない切ないナンバーですね。このアルバム以後どこに行ちゃったんでしょうか?そこの学生しゃん!オムツの代え持っていませんか?あっ、すいませんねぃ〜。
THE STEINBECKS/AT HOME WITH THE STEINBECKS
(SUMMERSHINE)

下手したらアメリカのバンドじゃないかもしれません。そうだったらすいませんでしゅ。1曲目の疾走感のあるシンプルなサウンドにやられちゃいました。線の細いボーカルがまたいいんです。派手さは無いんだけど、メランコリックな音作りに、おっしこまた漏らしそうです・・。全体を通してなんか哀愁が漂っていて、こんなバンドこそ息長く頑張りつづけて欲しいですね。
THE MONDO CRESENDO/GET FADED
(BLACKBEAN AND PLACENTA RECORDS)1998

女の子がギターとボーカルをやっている3人組です。サンフランシスコのバンドかな〜?ドリーミーな内容でなんか嫌なことがあった時でも、これ聴いちゃうとまた明日からも頑張るかって思わせます。やや、オルタナっぽいところもあり、時おり鳴る轟音ギターに心惹かれる今日この頃でしゅ。ボーカルの女の子がまたかわいいお目目をしていて、僕ちゃん恋しちゃったかもしれません。ママ〜、ごめんなさい!!
GODZUKI/TRAIL OF THE LONESOME PINE
(MARCH)1996

オルガンの鳴りが僕ちんのハートを打ち抜いたデトロイトのバンド。ちょっと冷めた女の子ボーカルも良い。ステレオラブを思い起こしたり、しなかったり。名オムニバス「POP AMERICAN STYLE」を出したMARCHからのリリースってのも納得でしゅ。音のコラージュも面白く、浮遊感のあるサウンド、そして時にノイジー。僕のためにやってくれてるんでしょうか?!素晴らしすぎる内容です。このアルバムの前では全くもって最敬礼って感じです、僕ちゃん。
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#POUNDSIGN#/WAVELENGTH
(FANTASTIC)1998

カルフォニアのバンドちゃんですよ。キーボードを軸にした温かみのあるサウンドが彼らの持ち味。もちろん、男女ボーカルでしゅ。暗くくすんだメロディーですが、非常に前向きで優しいボーカルにはいつも励ませられます。なんか、訳も無く涙が出てくるサウンドです。そんな、そんなバンドです、合掌!(意味不明)
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どうでしたでしょうか?う〜ん、これ系の音を言葉で表すのは難しいです。どのバンドも似たような表現になっているのには僕ちゃんも参っちゃいました。ごめんちゃい!もう、そろそろママが迎えに来るので今日はここまでです。バブー!

学長!ちゃんと教えてもらった通りしゃべりましたよ!あっ、これ言っちゃ駄目なの?!

学長の独り言
「大丈夫かいの〜?やっぱ近所の公園で見つけてきたのはまずかったのじゃ。」